49日法要のお供え物について、施主側も参列者側も、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
法要のお供えにはマナーがあり、特別な儀式の場に『ふさわしいものを選ぶ』『適切に設置する』『包む』『渡す』と押さえておきたいことがたくさんあります。
忌明けとなる重要な席なので、施主側も参列者も、決まりごとや推奨されることを知っておかないと、当日慌ててしまったり、あとになって後悔してしまうんです。
そこで今回は、四十九日忌のお供えを選ぶ注意点や選び方、オススメの品や施主側・参列者側どちらもが身に着けておきたい知識を詳しくお伝えします。
記事の内容をふまえてお供えの用意を進めてもらうだけで、失敗することはなくなりますし、事前準備から当日まで不安なく過ごしてもらい、滞りなく法要を終えられます。
目次
全宗派
対応
僧籍簿登録された僧侶様のみご紹介します。
365日年中無休です。
事前相談無料
定額のお布施
心付け不要
見積もりは無料です。
お気軽にご相談ください!
1 四十九日の一般的なお供え物と選ぶ時の注意点
故人の冥福を祈る気持ちや深い感謝の想いを形にしたものが、お供えです。
一般的なお供え物は、次の5つです。
- 花
- 線香
- ロウソク
- 菓子
- 果物詰め合わせ
また、心を込めるだけでなく、忌中であることに配慮しながら選ばなければいけません。
四十九日法要の場にふさわしいお供えの準備ができるかどうかで、その人の教養や心配りまで判断されてしまうので、慎重に、マナーも押さえつつ選ぶ必要があります。
オススメのお供え物5選
ここでご紹介する商品から実際に選んで購入してもらえば、間違いありません。5つご紹介しますので、ご参考になさってください。
(1)生花アレンジメント花器付き
(2)お線香
(3)菓子
(4)焼き菓子
(5)果物詰め合わせ
2 施主・参列者が抑えておきたい準備のポイント
あなたが施主側、参列者側のどちらであっても、故人や列席者に失礼のないお供えができる、準備のポイントと注意点について詳しくお伝えします。
施主側
施主側が準備にあたって、特に押さえておきたいお供えの注意点は次の3つです。
- 祭壇のお供えの配置
- 法要当日のご飯とお水
- 祭壇の花
詳しくご紹介します。
(1)祭壇の配置を間違えない
四十九日忌までは、故人は仏壇ではなく祭壇に祀ります。仏飯やお線香などのお供えの配置には決まりがありますので、間違えないようにしましょう。
(2)ご飯とお水は法要当日の朝に新しくする
ご飯とお水のお供えは、「今日も何不自由なく食べ物、飲み物を得て生活ができています」という故人・ご先祖・仏様への感謝とご報告の意味があります。
そのため古いご飯やいつまでも同じお水を供え続けるのは、仏式ではよくないとされています。
特に四十九日までは故人の魂がまだこの世にあり、近くで家族を見守っている、ともされています。
仏式では祭壇のお供え品を新しくすることで、故人を安心させるとともに、故人を忘れていない事・感謝の気持ちも伝えられると言われていますので、法要当日には新しいご飯とお水をお供えしましょう。
(3)祭壇用の花は白を基調に選ぶ
祭壇の花は、まだ忌中にあり喪に服す期間であることを忘れず、また忌中は常識的にもきらびやかで鮮やかな花は避けるべきであることから、白を基調に花を供えましょう。
供える花は、菊の花やユリの花、胡蝶蘭などが推奨されています。
参列者側
参列者側が準備にあたって、特に押さえておきたいお供えのポイントは次の4つです。
- 香典とお供え物は別で用意する
- 食べ物は「かさばらない」「消えてなくなる」「個包装」を基準に選ぶ
- 花は「かご付きのフラワーアレンジメント」を用意
- 品物の代わりに「御供物料」でお金を包むケースも増えている
(1)香典とお供え物は別で用意する
香典とお供えは別物です。
香典を持っていくからお供えはいらない、と時々勘違いされる方がいますが、それぞれ必要ですので、間違えないように2つとも用意しましょう。
香典の相場
香典は、あなたと故人の関係性によっても相場が異なりますが、おおよそ以下の通りです。
故人が自分にとって親か兄弟・近い親族にあたる場合 | 5万~10万円程度 |
故人が自分にとって遠い親族の場合 | 1万~3万円程度 |
故人が自分にとって友人・知人の場合 | 5千円~1万円程度 |
※相場費用は、葬儀社10社から抽出した情報より平均を算出しています。
お供え物の相場
お供え物の相場は、3,000円~10,000円程です。故人との生前の関係の深さと自分の気持ちで最終金額を決めましょう。
迷う場合は、5,000円程の品を用意すれば差し支えありません。
※相場費用は、法事法要ギフト会社10社から抽出した情報より平均を算出しています。
(2)食べ物は「かさばらない」「消えてなくなる」「個包装」を基準に選ぶ
持参するお供えの中でも食べ物は、3つの基準から選ぶことが大切です。
長時間祭壇・仏壇の前に置かれることから、あまり場所をとるものは配慮に欠けます。また、法要当日スムーズにお渡ししができるメリットもありますので、大きすぎるものは避けると良いでしょう。
仏式では、『お供えは消えてなくなるものが善し』とされています。食べ物はその点、とても適しています。ただ、一定時間はお供えするので、日持ちする物(おせんべい、まだ実の硬いバナナ等)を選んでおく必要があります。
祭壇や仏前に供えたものは、参列者や親族であとからいただくことになり、それを『お下がり(おさがり)』といいます。
仏様からは、形のあるものからないものまで、様々な物・縁を頂いていると感じる大切な意味があります。お下がりを皆でいただけるよう、個包装の菓子を選んでおくと、分けて渡しやすく、施主側にも喜んでもらえます。
これら3つの基準を満たしていれば、食べ物をお供えに選ぶ際に、マナーに反することはほぼなくなります。
- 殺生を連想させる肉・魚
- 祝いの席で出る昆布やカツオなどの品
- 仏教で禁じられていた香りと辛みが強いニラ・ネギ・ニンニク・らっきょう・ショウガといった五辛(ごしん)
- 生ものや日持ちのしないもの
※お酒はご遺族で飲む方がいない場合、消費できずご迷惑になるので法要では避けましょう。
(3)花は「かご付きのフラワーアレンジメント」を用意
お花は、ご先祖様に喜んで頂けるものとしてお供えには非常に喜ばれます。ただし、そのまま渡すと、施主側に花器の用意をさせてしまうのでかごや花瓶、花器に入れた状態でお渡しするお気遣いは大切。
また、白色を基調に、差し色の入ったアレンジメントのされたものを渡すと、見た目もよく、喜んでもらます。
お花屋さんに行く際に、「法要のお供えで持参したいので、かごつきで、〇〇円くらいのアレンジメントをお願いします。」とオーダーすると、間違いがありません。
- 「不幸が根付く」と、語呂合わせではあるものの良い印象はないので、鉢植えは避ける
- トゲのある花 例:バラ
- 香りのきつすぎる花
※例外として、故人が好きだったお花で、ご遺族も承知のものであれば、本来避ける対象であっても、許されることもあります。
生花は水やりなど渡した後にご遺族へ手入れの手間を与えてしまいます。また、いつか枯れてしまうという当然でありつつも残念な点もあり、最近では『法事用のプリザーブドフラワー』を持参するひとも増えつつあります。
例えば次のような商品が人気です。
(4)品物の代わりに「御供物料」でお金を包むケースも増えている
昔は持参するお供えといえば、線香・お花・菓子・果物が一般的でしたが、最近はお金を包むケースが増えています。これを、御供物料(おくもつりょう)と呼びます。
お供えの代わりとして、香典とは別に『御供物料』としてお渡しし、お供えしていただくのです。
品物ももちろん喜ばれるものではありますが、昨今の住宅事情などから、供え切る場所がなかったり、ご遺族で消費し切れなかったりと、最終的に困ってしまうことも多く、その点が配慮された結果ともいえます。
お供えも、時代の流れに乗り、その時代に応じた最良の心配りができるものへと変わってきているんですね。
御供物料(おくもつりょう)の相場は、1万~2万円です。
故人との関係性の深さによって少し多めに包む方もいらっしゃいます。
※相場料金は、全国の葬儀社・斎場10社の情報より抽出した平均で算出しています。
全宗派
対応
僧籍簿登録された僧侶様のみご紹介します。
365日年中無休です。
事前相談無料
定額のお布施
心付け不要
見積もりは無料です。
お気軽にご相談ください!
3 事前にチェック!お供えのマナーと相場
適切なお供えを選んだら、最後まで礼を尽くせるよう、のし紙・渡し方のマナーまで身に着けておきましょう。
また、お供え物の相場料金も知っておき、お品選びの参考にしましょう。
のし紙のマナー
のし紙は、お供え物の箱などに掛ける紙のことで、包装紙の上に必ず貼り付ける必要があります。
施主側と参列者側とで表書きが若干異なります。
【施主側】
施主側は、水引の下を、『〇〇(苗字)家』と書きます。
【参列者側】
自分で包む場合は、上記画像を参考にして下さい。
多くの場合は、お供えを購入したお店で適切に包んでくれます。「四十九日の法要に持参するお供え用に、包んでください」と伝えるときれいに包んでくれますので、頼むようにしましょう。
渡し方のマナー
お供えは、施主に、一言「お供えください」と言葉を添えて、渡しましょう。
勝手に祭壇に参列者が供えるのは大変なマナー違反となりますので、気をつけて下さい。
まとめ
四十九日のお供えにも、マナーや決まり事があり、どれくらい配慮できるかがご遺族や故人への心配りを表します。
今回お伝えした通りにお供えの準備を進めてもらえれば、施主側も参列者側も、お供えに関しては困ることなく、当日の法要も滞りなく終えて頂けます。
49日法要当日の流れや時間については、『49日は法要・納骨・会食で約4時間!各所要時間や時間短縮法、マナーまで全て解説』で詳しく解説していますので、お供え以外のご不安点は、ご確認いただき解決していただくことが可能です。
是非あわせてご確認ください。
この記事が、四十九日のお供えに関するあなたの悩みを解決し、当日は雑念なく心から故人の冥福を祈ることができるよう、願っています。