四十九日忌前に手配!引き出物・香典返しのお返し品のマナーを押さえた贈り方

四十九日忌を前に施主がしなければならないことの1つに、法要参列・香典の『お返し』のための品選びやお返し品の郵送があります。

お返しに適している物は何か?何を選べばいいのか?と悩む人も多いですが、実はお返しの品選びにはマナーがあり、それを押さえて選び贈る必要があります。

「不祝儀を残さないために、消えてなくなるものを選ぶ」というのがその1つですが、他にも推奨されるものや避けるべきものなど知っておかないとお礼として配慮に欠ける贈り物になってしまいます。

そこで今回は、四十九日忌を前に手配を始める『引き出物・香典返しのためのお返しの品』について、それぞれ選び方やオススメの品、贈り方のマナーまですべてをご紹介します。

記事の通りにしてもらえれば、マナーに反することなく適切な品物が選べ、さらにお返しする相手へ感謝の気持ちまで伝えることができるようになります。

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1 四十九日のお返しは『引き出物』『香典返し』の2種類

四十九日にするお返しは、49日法要に来てくださった方にする『引き出物』と、忌中にいただいた香典(お金)に対して贈る『香典返し』の2種類があります。

それぞれ渡す目的が異なるため、「法要に来た人には引き出物を渡したから香典返しは不要」というわけにはいきません。

法要へ来た人へは引き出物と香典返しを、香典のみいただいている方へは香典返しを贈る必要があります。

2 お返しを選ぶ2つのポイント

 お返しで気を付けたいポイントは、「お返しの料金相場を押さえる」「消えてなくなるものを選ぶ」の2つだけです。

この2つを押さえながら選ぶと、スムーズに良いお返しの品が選べるようになりますよ。

  1. お返しの料金相場を押さえる
  2. 消えてなくなるものを選ぶ

ポイント(1)お返しの料金相場を押さえる

お返しの品には最適な料金相場があり、安すぎるものは失礼ですし、高すぎるものは気を遣わせてしまいます。

『引き出物』『香典返し』それぞれの相場を紹介しますので、参考にして下さいね。

引き出物は2,500円程度の品を選ぶ

 引き出物は、『2,500円程度』がお返し品の相場価格です。

これは冠婚葬祭ギフト会社10社から抽出した情報をもとに平均を算出しています。

また、香典返しをすることを考えても、引き出物はあまり高額な品でなくてよいとされています。

香典返しはいただいた香典の半額を目安に選ぶ 

 香典返しは、いただいた香典金額の半額(=半返しといいます)を目安に選ぶとよいとされています。

冠婚葬祭ギフト会社10社から抽出した情報をもとに平均を算出したところ、『3,000円~5,000円程度』が相場価格となっています。

故人と血縁の近い親族であれば、半返しにしても5,000円では安すぎる、というような高額な香典をいただいていることがあります。

ですが、高額な香典は故人と遺族へ深いお気遣いである、と考えてきっちり半額で返さず5,000円程の品を選んでも、マナー違反にはならないと考えられています。

ポイント(2)消えてなくなるものを選ぶ

 引き出物も香典返しもどちらの場合でも、食べたり使って消費することで『消えてなくなるもの』を選ぶのがマナーとされています。

これは、「不祝儀を残さないように」という相手のお気持ちの面に配慮した大切な決まりごとです。

消えものの定番には、お菓子や調味料・お茶などがあります。

要注意!ふさわしくない品
  • 値段がわかり相手に気を遣わせてしまう商品券
  • 消えものではあるが日持ちしない生もの
  • 不祝儀にふさわしくない、昆布や日本酒などの祝い事の象徴品
  • 殺生をイメージさせる肉や魚

これらのものは、お返し品にはふさわしくないとされますので、選ばないようにしましょう。

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3 これを送れば間違いない!人気の品5選

実際に品物を選ぼうとすると、ポイントを満たした良さそうなものがたくさんあり、迷ってしまいますよね。

そこで、3つのポイントを全てクリアしていて、さらにお返しの品として人気のある商品を5選紹介します。

「迷ってしまってなかなかお返しが決まらない!」という時は、これから紹介する5つの品物から選んでもらえれば、間違いありませんよ。

(1)洋菓子アソート

少しお値段は高めですが、個包装なので分けやすく、贈られて困ることもない「届いて嬉しい!」商品です。

洋菓子は一切食べられない、という人は少ないですから相手の嫌いなものを贈ってしまったのでは、なんて不安に駆られることもありません。

特にお子さんがいらっしゃるご家庭には喜ばれるお返しだと思います。

 

(2)お茶セット

お茶セットはお返しの品としては定番です。

不祝儀としてきらびやかさや華やかさを避けつつも、高級感が出せます。

ちょっと来客があったときから、ほっと一息つきたいときまで、様々なシーンで活躍するので喜んでもらえるはずです。

 

(3)コーヒー・紅茶詰め合わせ

コーヒーや紅茶の詰め合わせは、贈って間違いがまずありません。

個包装になっているので、コーヒーは飲むけど紅茶は飲まない…なんて方も、誰かに譲りやすいのがいいですね。

会社に持って行って休憩室でいただく、なんて人もいるようですから、もらって役に立つ嬉しい品だと思います。

 

(4)調味料の詰め合わせ

調味料の詰め合わせは、あれば困らない誰もが助かる贈り物です。

日々の料理に使えるので、消えもののお返しとしてちゃんと消費してもらえます。

各ご家庭で邪魔にならず、贈ったご家族みなさんの口に入るのは贈った側としても嬉しいですね。

 

(5)カタログギフト

カタログギフトは、「様々な年代・立場・大勢の人にお返しをしないといけない」という時に非常に役に立ちます。

贈られた人が一番欲しいものを選んでくれるので、本当にもらって嬉しいものを贈ることができます。

 

4 贈る前に!押さえておきたいマナー

 適切なものが選べたら、感謝が伝わるように心遣いを忘れず贈ることが大切です。

せっかくお返しにぴったりの品を選べても、何の配慮もなくただ渡すだけではお返しの品が台無しになってしまいます。

『引き出物を渡す時』『香典返しを郵送する時』の2つの場面でのマナーについて詳しく解説しますので、事前によく確認しておきましょう。

引き出物を渡す時

引き出物は、「いつ」「どのように」渡すかについて気を付けましょう。

法要でバタバタしている中でも配慮とマナーを押さえた贈り方ができるように、次の2つの点に注意してみてください。

  1. 儀式当日にお渡しする
  2. 感謝の言葉を添えて手渡しする

 (1)儀式当日にお渡しする

 引き出物は、「法要のために時間を割き、足を運んでもらったお礼に贈るもの」ですので、儀式当日、お見送りの際に手渡しします。

香典返しとごちゃごちゃになってしまいますし、マナーとして当日感謝の言葉に添えて渡すことが大切ですので、後から郵送するのは絶対に避けましょう。

 (2)感謝の言葉を添えて手渡しする

 引き出物は、感謝の言葉を添えて、次の4点に注意しながら贈りましょう。

渡し方・贈り方のポイントと注意点
  1. 必ず法要当日、お見送りの際に手渡す
  2. 施主から一人ひとりへ直接渡す
  3. 来ていただいたこと、忙しい中時間を割いてくださったことへの感謝を伝える
  4. お坊さんにも忘れず渡す

香典返しを郵送する時 

香典返しは郵送になりますので、直接お礼を声に出して伝えられない分、感謝の気持ちが伝わるよう工夫をする必要があります。

また、香典返し自体のマナーに加えて、見えない相手の状況もよくよく配慮しながら贈ることが大切です。

具体的には次の4つの事に注意しましょう。

  1. 忌明けして2週間以内に郵送する
  2. 必ずお礼状を添える
  3. 相手のお祝いイベントと年始の時期を避けて贈る
  4. のし紙・黒白の水引・表書きを忘れない

(1)忌明けして2週間以内に郵送する

 香典返しは、忌明けである49日目から2週間以内に郵送でお届けする「忌中に頂いた香典(お金)へのお礼」です。

地域によっては、粗供養(そくよう)とも呼ばれます。

以前は手渡しする方が良いとされていましたが、現在は次のことから、郵送するのが一般的で、マナーにも違反しないといわれています。

  • 葬儀に遠方から参加される人がいる
  • 香典返しのために再度時間を割いて頂くのはかえってご迷惑
  • 親族から友人・会社関係者など列席者が多い

(2)必ずお礼状を添える

 お礼状は必ず添えなければいけません。

「本来なら直接お渡ししてお礼すべきところを、書面で失礼致します」という『ご挨拶』『謝罪』、そして香典返しの目的である『感謝』を盛り込んだ内容にします。

お返しの品を購入する際にお店側が印刷で用意してくれることもありますが、自分で書く時には、次の点に注意しましょう。

  • 句読点は使わない
  • 縦書きにする
  • 故人の名前を入れる
  • 葬儀など行き届かなかった点への謝罪の言葉を入れる
  • 〇月〇日に49日の法要を執り行い終えることができた、と書き添える
  • 故人へ代わって生前のお礼を伝える
  • 喪主名を最後に書き締める
お礼状の書き方例

書き方は次の画像を参考にしてみてください。

お礼状の書き方例

(3)相手のお祝いイベントと年始の時期を避けて贈る

香典返しは、不祝儀であるということを忘れてはいけません。

贈る相手が「結婚式」などお祝いにあたるイベントを控えているのに贈ってしまっては、マナー違反ですし、失礼にあたります。

お祝いごとの時期と、同様に祝いごとにあたる年始の時期は避けて贈るようにしましょう。

(4)のし紙・黒白の水引・表書きを忘れない

 香典返しのお返しの品を取り扱うお店を通せば、お店側が把握してくださいますが、念のため自分でも『のし紙・水引・表書き』のマナーを知っておきましょう。

(4)のし紙・黒白の水引・表書きを忘れない

上の図のように包めていれば、問題ありません。

まとめ

四十九日忌を前に施主はしなければならないことがたくさんありますが、その中の一つであるお返しの品の手配は、大切にしなければいけません。

引き出物も香典返しも、故人のために時間を割いてくださった方へお礼をお伝えする大切なものです。

忌中にいただいたたくさんの支えに応えられるよう、マナーを守り配慮を供えたお返しをしましょう。

四十九日忌を前に、法要の準備で悩まれている方は『法事の49日│正しいマナー・事前準備・知識・当日の流れを徹底解説』をご確認いただくことで、ご不明点も解消されるはずです。

この記事があなたの役に立ち、良いお返しの品を選び贈る役に立てば幸いです。