49日までの流れや49日当日の法要の流れをお寺・斎場・自宅の場所別で全て解説

大切な人が亡くなって、49日目の忌明けまでの間、どんなことをする必要があるのか、どんな流れで日々が進むのか、詳細に全てを把握している人はあまりいないのではないでしょうか。

今回は、49日当日までにやっておきたいことや、四十九日忌法要を営む場所ごとの当日の流れについて図も交えながらわかりやすくお伝えします。

故人が亡くなってから49日目までの流れのすべてが理解できますので、必要な手続きや準備もすべて終えて滞りなく忌明けをむかえることができます。

ぜひ最後まで読んで知識をつけて頂けたらと思います。

全宗派
対応

僧籍簿登録された僧侶様のみご紹介します。
365日年中無休です。

事前相談無料

定額のお布施

心付け不要

0120-979-659


見積もりは無料です。
お気軽にご相談ください!

メールフォームでのお問い合わせ

1 49日当日までにやっておきたい「12」のこと

49日までには期限付きの役所手続きなども含まれますので、なるべく早めに・効率よく『しなくてはならないことを終えていく』ことが大切です。

49日までに行う12のこと
  1. 死亡診断書・死亡届・火葬許可申請書の提出
    (死後即日〜7日以内)
  2. 葬儀と火葬
    (3日以内)
  3. 法要の準備とお坊さんの手配
    (即日〜葬儀当日まで)
  4. 健康保険証の返却
    (5日以内が必須)
  5. 初七日法要
    (7日以内)
  6. 年金の受給停止手続きと未支給分の受取手続き
    (10日以内が必須)
  7. 介護保険被保険者証の返却
    (14日以内が必須)
  8. 世帯主の変更届
    (14日以内が必須)
  9. 運転免許証やパスポートの返却
    (15日以内が必須)
  10. ライフラインの名義人変更もしくは解約
    (1ヶ月日以内が必須)
  11. 法要の最終準備と手配完了確認
    (1ヶ月日以内が必須)
  12. 四十九日法要
    (49日以内)

「必須」と書かれている項目は「特に重要な手続き」となりますので絶対に忘れないようにしましょう。

【死後一週間以内】で済ませる5つのこと

忌み引き休暇は約1週間取れますが、役場に行ったり葬儀や法要の段取りをしたりと慌ただしく過ぎ去ります。

死後1週間で済ませる5つのこと
  1. 死亡診断書・死亡届・火葬許可申請書の提出
    (死後即日〜7日以内)
  2. 葬儀と火葬
    (3日以内)
  3. 法要の準備とお坊さんの手配
    (即日〜葬儀当日まで)
  4. 健康保険証の返却
    (5日以内が必須)
  5. 初七日法要
    (7日以内)

どのような書類を用意し、どこでどのように手続きするかについて、期限の早いことから順に詳しく紹介します。

(1)死亡診断書・死亡届と火葬許可申請書の提出(死後即日~7日以内)

手続き先 市区町村役場の窓口
必要書類 死亡診断書、死亡届、火葬許可証
手続き方法
  1. 死亡を確認した医師より、死亡診断書を相場料金5,000円程で作成してもらいます。
  2. 病院で死亡届の用紙をもらい、こちらは遺族で故人の氏名・死亡日時などを記入します。
  3. 火葬許可証を市区町村役場の窓口か自治体ホームページでダウンロードします。
  4. 死亡届に記入した内容をもとに、火葬許可証に故人の本籍地や死亡日時を記入します。
  5. 3つの書類を市区町村役場に提出します。
  6. 死亡届の受理と火葬許可証の交付が受けます。
注意点 死亡届の受理と火葬許可証の交付が受けられないと、葬儀が前へ進みませんので速やかに手続きしましょう。

(2)葬儀の準備と葬儀・火葬(3日以内)

手続き先 葬儀会社と火葬場
必要書類 火葬許可証
手続き方法
  1. 自分で手配した葬儀社、もしくは病院紹介の葬儀社と打ち合わせします。
  2. 檀家なら菩提寺に連絡、それ以外は葬儀社に頼るか僧侶派遣サービスを利用してお坊さんを手配します。
  3. 近親者や故人の知人友人へ葬儀告別式の知らせをします。
  4. 葬儀と火葬を行います。
注意点 施主として心を決め、故人を送り出しましょう。

(3)法要の準備とお坊さんの手配(即日~葬儀当日中)

手続き先 菩提寺、斎場・祭典ホール、僧侶派遣サービス
必要書類 特になし
手続き方法
  1. 初七日法要と四十九日法要のためにお坊さんのスケジュール確保を行います。
  2. 檀家なら菩提寺へ葬儀前に電話連絡し、葬儀~49日法要までの予定を相談して日程決めをします。
  3. 特に懇意にしているお寺さんがない場合は、僧侶派遣サービスに電話してお坊さんの日程確保をします。
注意点 お坊さんへの依頼は遅くとも1ヵ月前には済ませる必要があるので、この段階で必ず電話してお願いをしましょう。

(4)健康保険などの資格喪失手続き(5日~14日以内)

健康保険(5日以内)
手続き先 年金事務所
必要書類 健康保険証、死亡診断書
手続き方法
  1. 故人の勤務先に手続きを代行してくれるか電話で確認します。
  2. 自分で行う必要がある場合は、年金事務所へ行き窓口で指示に従います。
注意点 国民健康保険と違い期限が早いので注意しましょう。

日本年金機構」に連絡して、手続きを進めましょう。

国民健康保険(14日以内)
手続き先 市区町村役場
必要書類 国民健康保険被保険証、世帯主認印、死亡診断書
手続き方法
  1. 必要書類を持って市区町村役場の窓口へ行きます。
  2. 窓口のスタッフの指示に従います。
注意点 世帯主認印を忘れると手続き出来ません。必ず持参しましょう。
後期高齢者医療制度(14日以内)
手続き先 市区町村役場
必要書類 後期高齢者被保険者証、高齢受給者証、世帯主認印、死亡診断書
手続き方法
  1. 必要書類を持って市区町村役場の窓口へ行きます。
  2. 窓口のスタッフの指示に従います。
注意点 故人が受給していたか確認し必ず返納しましょう。

初七日法要(死後7日目)

初七日法要は、事前準備から当日までの流れを含め、全部で12の手順となります。

初七日法要の12の手順

【事前準備】

  1. お坊さんとの日程調整
  2. 招待者への案内と引き出物手配
  3. お布施の用意

【当日手順】

  1. 参列者と僧侶の出迎え
  2. 僧侶へのお布施お渡し
  3. 施主のあいさつ
  4. 僧侶による読経と焼香
  5. 参列者の焼香
  6. 僧侶による法話
  7. 施主による最後のあいさつ
  8. 参列者と僧侶へ引き出物お渡し
  9. お見送り

初七日法要は必須ではありません。

さらに詳しく知りたい方は『初七日法要の準備・当日の流れ・心得』で詳しく書いていますので合わせて読んでみてください。

【49日まで】に済ませる7つのこと

忌み引き休暇期間も終わりお仕事など今までの日常に戻っての手続きとなります。

いつ何をやるか計画立てて、期限を過ぎて困ることのないよう注意しましょう。

49日目までに済ませる7つのこと
  1. 年金の受給停止手続きと未支給分の受取手続き
    (10日以内が必須)
  2. 介護保険被保険者証の返却
    (14日以内が必須)
  3. 世帯主の変更届
    (14日以内が必須)
  4. 運転免許証やパスポートの返却
    (15日以内が必須)
  5. ライフラインの名義人変更もしくは解約
    (1ヶ月日以内が必須)
  6. 法要の最終準備と手配完了確認
    (1ヶ月日以内が必須)
  7. 四十九日法要
    (49日以内)

(1)年金の受給停止手続きと未支給分の受取手続き(10日以内が必須)

手続き先 年金事務所、もしくは年金相談センターへ
必要書類 年金受給権者死亡届
手続き方法
  1. 市区町村役場で年金受給権者死亡届の書類をもらいます。
  2. 厚生年金の場合は10日以内、国民年金の場合は14日以内に『年金受給権者死亡届』を年金事務所か年金相談センターへ提出します。
  3. 受け取っていない金額が残っている場合は、年金事務所に相談し、未支給年金請求書を提出して未支給分を受け取ります。
注意点 手続きが期限内にできないと、あとで返還する手間がありますので、期限を守りましょう。

年金事務所・年金相談センター」に連絡して、手続きを進めましょう。

(2)介護保険被保険者証の返却(14日以内が必須)

手続き先 市区町村役場
必要書類 介護保険資格喪失届、介護保険被保険者証
手続き方法
  1. 市区町村役場かホームページから介護保険資格喪失届の書類をダウンロードします。
  2. 市区町村役場の窓口に介護保険資格喪失届を提出します。
  3. 介護保険被保険者証を返納します。
注意点 返却期限は必須となりますので必ず厳守しましょう。

(3)世帯主の変更届(14日以内が必須)

手続き先 市区町村役場
必要書類 世帯主変更届(住民移動届)
手続き方法
  1. 世帯主変更届(住民移動届)を市区町村役場でもらいます。
  2. 書類を市区町村役場窓口に提出します。
注意点 故人の配偶者もしくは年長者が世帯主になる場合は変更届は不要です。

不要な例:

父・母・子の3人世帯で、父が亡くなり母が世帯主になる場合

父・子(姉)・子(妹)の3人世帯で、父が亡くなり子(姉)が世帯主になる場合

(4)運転免許証やパスポートの返却(15日以内が必須)

運転免許証
手続き先 警察署
必要書類 運転免許証、死亡診断書
手続き方法
  1. 必要書類を持ち、免許証の交付を受けた警察署へ行きます。
  2. 窓口スタッフの指示に従い返納します。
注意点 窓口は「交付を受けた」警察署になる点に気を付けましょう。
パスポート
手続き先 旅券課窓口(パスポートセンター)
必要書類 パスポート、死亡診断書
手続き方法
  1. お住いのパスポートセンターを調べます。
  2. 窓口でパスポートを返納します。
注意点 事前にパスポートセンターがどこにあるか確認しましょう。市区町村役場内とは限りません。

なお、お近くのパスポートセンターは、『パスポート申請先都道府県ホームページ(外務省)』から調べられますので、ぜひ参考にしてみてください。

(5)ライフラインの名義人変更もしくは解約(1ヶ月日以内が必須)

手続きを忘れるといつまでも料金が引き落とされ、請求され続けてしまいますので、早めに済ませましょう。

インターネット
手続き先 利用しているプロバイダー会社
必要書類 死亡証明書、本人確認書類
手続き方法
  1. 電話で利用しているプロバイダー会社へ連絡します。
  2. FAXかインターネットから必要書類を提出します。
電気
手続き先 利用している電力会社
必要書類 死亡証明書、本人確認書類
手続き方法
  1. 電話で利用している電力会社へ連絡します。
  2. FAXかインターネットから必要書類を提出します。
ガス
手続き先 利用しているガス会社
必要書類 死亡証明書、本人確認書類
手続き方法
  1. 電話で利用している電力会社へ連絡します。
  2. FAXかインターネットから必要書類を提出します。
水道
手続き先 水道局
必要書類 死亡証明書、本人確認書類
手続き方法
  1. 電話で水道局へ連絡します。
  2. FAXかインターネットから必要書類を提出します。
固定電話
手続き先 利用してい電話会社
必要書類 死亡証明書、記入済みの電話回線変更届出書
手続き方法
  1. 電話会社のホームページから届け出書をダウンロードします。
  2. 死亡証明書と記入済みの届け出書を郵送します。
携帯電話
手続き先 各携帯電話会社
必要書類 死亡証明書、相続関係のわかる書類、承継者(来店者)の本人確認書類
手続き方法
  1. 必要書類を持って各携帯電話会社の最寄り支店へ行きます。
  2. 窓口スタッフの指示に従って手続きします。

(6)法要の最終準備と手配完了確認(1ヶ月日以内が必須)

49日法要の1ヵ月前の段階ですべての手配が終了していることが理想的であり、後々急なトラブルや手配ミスが起きない安全な目安となります。

最終確認事項
  • 当日着る喪服
  • 仏具店への本位牌手配
  • 石材店へのカロート移動、戒名彫刻手配
  • 会食料理手配
  • 引き出物手配

当日着る喪服の手配で困ったら、『喪服のレンタルサービス』を利用すると、最短で申し込み当日に喪服が手元に届きます。

特に次のサービスは、サイズも豊富なのでオススメです。お困りの場合はあわせてご確認くださいね。

 

四十九日法要のさらに詳細な準備については、『法事の49日│正しいマナー・事前準備・知識・当日の流れを徹底解説』で解説していますのであわせてご確認ください。

(7)四十九日法要(49日以内)

法要は原則当日か、もしくは前倒しの日程で行います。四十九日法要を持って『忌明け』となります。

49日法要の当日の流れ
  1. 朝一でお墓の掃除と仏壇へのお供え物設置
  2. 招待者の出迎え
  3. お坊さんのお出迎え ※このタイミングでお布施を渡します
  4. 開始の挨拶
  5. お坊さんによる読経
  6. お焼香
  7. お仏壇の開眼法要
  8. お焼香
  9. お坊さんによる法話(ありがたいお話があります)
  10. 墓地への移動
  11. お墓の開眼法要
  12. 納骨式 ※ここで石材店スタッフへ心付けを渡します。
  13. 焼香
  14. 会食会場へ移動
  15. 会食の挨拶
  16. 献杯・唱和・合掌・黙とう
  17. 会食
  18. 会食終了の挨拶
  19. 引き出物お渡し
  20. お見送り

会場別の四十九日法要当日のさらに詳細な流れについては、『49日までにやっておきたい12のこと〜場所別49日当日の法要の流れ』で解説していますのであわせてご確認ください。

死後の事務手続きは代行もできる

死後の事務手続きは、悲しみを抱えるひとには非常につらい作業になりますし、やることが多く大変です。

お近くの行政書士・司法書士・税理士が代行してくれますので、ぜひ一度相談してみてください。

2 【場所別】49日法要の当日の流れ

以下の図は「49日法要当日の流れの図」です。

2 【場所別】49日法要の当日の流れ

法要を行う場所ごとに若干流れが異なります。

上記全体像を踏まえたうえで、『菩提寺』『斎場・祭典ホール』『自宅』の3つの会場での流れを図とあわせてご紹介します。

会場例1:菩提寺

会場が菩提寺の場合、「ご住職への配慮」が重要になります。

法要前の流れ

(1)法要開始20分前に菩提寺へ到着
(2)ご住職へ挨拶する
(3)会場の設営

菩提寺では、基本的にご住職の指示に従っていれば大丈夫です。法要前後の挨拶や会場設営のための「早めの到着が必要であること」に注意しましょう。

「会場の設営」が無事終わったら、49日法要がとり行われます。

2 【場所別】49日法要の当日の流れ

無事お見送りが終わったら以下の流れとなります。

お見送り後の流れ

(1)会場のお片付け
(2)ご住職へ最後のご挨拶

会場のお片付けはスピーディに行うといいでしょう。

会場例2:斎場・祭典ホール

会場が斎場・祭典ホールの場合、「会場スタッフとよく打ち合わせておく」ことが重要になります。

法要前の流れ

(1)会場スタッフと最終打ち合わせ
(2)到着した僧侶さまを控室に誘導し、お茶を出す
(3)施主と近親者で僧侶さまのもとへ事前のご挨拶に伺う

基本的には会場スタッフが進行のフォローをしてくれますが、列席者への配慮などあなたにしか分からない事情については事前に伝え、スタッフ側からも心配りしてもらえるよう伝えておく必要があります。

そういった打ち合わせのためにも「開始時刻10分前には会場入りして最後の打ち合わせを行う」必要があることに注意しましょう。

「事前のご挨拶」が無事終わったら、49日法要がとり行われます。

2 【場所別】49日法要の当日の流れ

無事お見送りが終わったら以下の流れとなりますが、会場が斎場・祭典ホールの場合は全体像の中でも、『お墓までの移動』『会食場への移動』が若干異なりますので注意しましょう。

お見送り後の流れ

会場スタッフへお礼伝える

斎場・祭典ホールの場合は後片付けもすべてスタッフさんで請け負ってくれます。

大切な一日を支えてくれたスタッフさんに感謝を伝えてから会場を後にしましょう・

会場例3:自宅

会場がご自宅の場合は、何もかも自分で手配しなければいけないので「事前準備」「僧侶様への配慮」を大切にしましょう。

法要前の流れ

(1)自宅及びお墓の清掃
(2)会場設営
(3)僧侶さまをお寺まで迎えに行く
※ご自身で自宅まで来ていただける場合は家の前で出迎えるようにしましょう
(4)到着した僧侶さまを控室にお通ししお茶を出す
(5)施主及び近親者でご挨拶に伺う

特に会場設営では、「座布団の数は足りているか?」「お仏壇へのお供え物はすべて揃っているか」など細かな所まで目を行き届かせるよう気を付けましょう。

「事前のご挨拶」が無事終わったら、49日法要がとり行われます。

2 【場所別】49日法要の当日の流れ

無事お見送りが終わったら以下の流れとなります。

お見送り後の流れ

(1)僧侶さまをお寺まで送迎する
 ※ご自身で帰られる場合は家の前まで出てお見送りしましょう
(2)自宅の片付け

列席者の忘れ物がないかも、片付けの際にチェックしておくとよいでしょう。

法要にあたって押さえておきたいマナーについては、『49日は法要・納骨・会食で約4時間!各所要時間や時間短縮法、マナーまで全て解説』で解説していますので参考にしてください。

全宗派
対応

僧籍簿登録された僧侶様のみご紹介します。
365日年中無休です。

事前相談無料

定額のお布施

心付け不要

0120-979-659


見積もりは無料です。
お気軽にご相談ください!

メールフォームでのお問い合わせ

4 まとめ

49日までの流れは、記事でお伝えした推奨スケジュールで動いていただければ、スムーズに手続きや準備を終えられます。

大切な人が亡くなると悲しみで胸がいっぱいになります。

ですが、残された人にはやらなければならないことがあります。

生前の感謝を祭壇に伝えるための時間を確保するためにも、役所手続きなどの雑務は計画的に進めましょう。

この記事があなたの役に立つことを願っています。