葬儀が終わり、忌明けとなる49日までは何をして過ごせばいいのでしょうか。
急な故人との別れで、他のことが考えられない、という人も多いはずです。ですが、遺族は49日までに行わないといけないことがあります。
そこで今回は、葬儀のあと49日までにやっておくべきことや忌中の過ごし方について、わかりやすく解説します。
法要の準備や諸手続きなど、しなければならないことがわかり、実際に行動に移ってもらえます。49日までを余計な心配なく過ごすことで、誰もが故人の冥福を心から祈れるようにしましょう。
目次
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1 葬儀のあと49日までにやるべき3つのこと
葬儀のあとなるべく早めに行っていくことで、後々の負担が少なくなりますし、スムーズにその後の法要ができ、各種手続きも失敗しないで済みます。
- 7日ごとに法要を営む
- 四十九日法要の準備を始める
- 期限のある諸手続き
(1)7日ごとに法要を営む
7日ごとの法要の由来は、『49日までに、故人は極楽浄土にいけるかどうか7日置きに裁判を受ける』と考えられたことにあります。追善供養が、生前の故人の罪を軽くし、裁判の結果をよくするという宗教的な考え方に基づくものです。
現在も、亡くなった日から7日置きに次のような忌日法要が行われています。
- 初七日(しょなのか)
お坊さんにお経をあげていただくため、葬儀当日にあわせて日程の予約が必要です。 - 二七日(ふたなのか)
- 三七日(みなのか)
- 四七日(よなのか)
- 五七日(いつなのか)
- 六七日(むなのか)
二七日から六七日までは、お坊さんは呼ばず、家族で焼香し、故人の思い出話をしながら会食をします。 - 七七日(なななのか)=四十九日
お坊さんを呼び、家族から親族、故人の知人も呼び法要を執り行います。
仕事や親族の日程調整といった問題から、法要の簡略化や繰り上げ法要が行われることもあります。
簡略化される場合は、初七日と七七日のみ法要を行う傾向にあります。
繰り上げ法要の場合は、火葬前・火葬後に初七日法要を行い、葬儀後の最初の法要は四十九日忌に行う例がほとんどです。
(2)法要の準備を始める
四十九日法要の準備は葬儀後すぐにはじめることが大切です。
準備1:お坊さんとの日程調整
最も重要なことがお坊さんとの日程調整です。法要は、招待者への配慮から予約が土日に集中しやすいので、特に檀家に入っている場合は菩提寺に早めに予約しなければいけません。
もしも特に懇意にしているお寺さんがない場合は、僧侶派遣サービスなどを活用して、四十九日当日か、前倒しの土日で早めにお坊さんの手配を完了させましょう。
準備2:招待者と会場の決定および案内状送付
お坊さんに来てもらえる日程が決まったら、法要に来てもらう招待者と会場を決めて、案内状を送付しましょう。
49日を境に故人の魂はこの世からあの世へと旅立ちますので、親族以外に故人と生前親しい関係にあったご友人にもお声がけし、なるべく多くの人で故人の魂を見送ってあげるといいといわれています。
なるべく早めに日程をお伝えすることで、参列したいと思っている方もスケジュールの調整をしやすくなりますので配慮してみてください。
準備3:お仏壇と本位牌の用意
49日の法要では、葬儀に使った白木の位牌から、漆塗りの本位牌に魂入れをしていただきます。
そのための本位牌は、事前に仏具店で購入し、戒名と没年月日を入れてもらいます。ものによっては名入れに2週間ほど要することもあります。法要に間に合うよう、遅くとも四十九日忌の2週間前までには手配しましょう。
※お仏壇がない場合は、その際にあわせてお仏壇の購入もしましょう。
宗派が浄土真宗の場合は、位牌を使用しません。代わりに、過去帳をお仏壇にお供えするようになります。過去帳は、代々使用しているものがあればそちらを使用し、無い場合は仏具店で購入ができます。
故人の俗名・戒名・没年月日・死亡年齢を記しますが、各ご家庭で書いてもいいですし、お坊さんに書いていただくのも良しとされています。
準備4:お墓と戒名彫刻の手配
四十九日忌の2週間前までに、石材店で墓石に戒名の彫刻をしてもらう手配をしましょう。
法要の際に納骨も行う場合は、当日に墓石の開け閉めもお願いする必要があるので、あわせて日程の予約を行う必要があります。
そのほか、49日法要の事前準備・当日の流れ・マナーについては、『法事の49日│正しいマナー・事前準備・知識・当日の流れを徹底解説』でご紹介していますので、あわせてご確認ください。
(3)期限のある諸手続き
葬儀後には、故人が亡くなってから何日まで、と期限の決まった手続きや申請があります。
期限の短いものから順に、忘れずに行いましょう。
支払い関係の解約手続きは、手続きをしなければいつまでもお金を払い続けることになるので、早めに行うことがオススメです。
故人の死後すぐに行うこと |
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手続きに必要なもの |
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故人の死後14日以内に行うこと・手続き場所 |
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手続きに必要なもの |
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2 葬儀から49日までの忌中の過ごし方
- 毎日お線香と新しいお水をお供えする
- なるべく祭壇の前に集まる時間をもうける
49日までは、毎日絶やさずお線香を焚くのがよいとはされますが、現実的に難しいことも多いです。大切なのは故人を偲ぶ気持ちなので、絶やさず焚けなくてもなるべく毎日焚き、少しでも多くの時間を祭壇の前で過ごし、故人の冥福を祈りましょう。
反対に、『忌中は次の5つのことは避けた方がよい』とされていますので、注意してくださいね。
- 正月祝いや年賀状・初詣
- 結婚式への参加
- 神社への参拝
- お祭りへの参加
- 旅行
魂の旅立つ49日までに、故人へ感謝を伝え、残された家族で思い出話に花を咲かせながら、自分を見つめなおすこともいいでしょう。
心から故人の魂をお見送りできるよう気持ちの整理をすることが、故人の供養につながるはずです。
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3 お坊さんへの予約は早めにとっておく
法要は、前倒しか当日で行うことが良いとされています。そのため、49日までで最も優先的に行うとよいのは「お坊さんへの予約」です。
お坊さんとの日程調整が遅れると、親族や故人の友人へ急な案内をすることになり、結果参列していただけなくなってしまうこともあります。
なるべく多くの方に故人の魂の旅立ちを見送ってもらうためにも、忘れず早めにお坊さんのスケジュールを確保しましょう。
檀家に入っている場合は、葬儀の際や葬儀直後には、初七日や四十九日法要の日程について打ち合わせしておく必要があります。
僧侶派遣サービスなら、急な日程の依頼でも希望の宗派で対応してくれるお坊さんを手配してもらえる可能性が高まります。檀家に入っていないひとや、頼み先に困ったときは、相談してみるといいですよ。
まとめ
葬儀のあと、49日までにやるべきことは、思っている以上にたくさんあります。
今回の記事を『そのまま』やっていただくことで、失敗することなく49日を迎えることができます。
何より優先してほしいのが、お坊さんへの四十九日法要の予約です。なるべく大勢で故人の魂の旅立ちを見送れるよう、早めにスケジュールを確保しましょう。
僧侶派遣サービスならお坊さんの手配を法要2週間前から手配してもらうことができ、費用面も抑えることができますのでオススメです。
日程調整に割く時間を、祭壇の前で故人との思い出にふける時間にすることで、より多くの感謝を故人に伝えることもできるはずです。
この記事が、次の法要の準備や諸手続きといった不安に邪魔されることなく故人を偲び、あなたが心からその魂をお見送りできる役に立てば幸いです。