三回忌は、故人の友人・知人までお呼びし執り行う最後の法要です。これ以降は、親族のみで行うのが一般的となりますので、最後の大きな儀式ともいえます。施主(せしゅ)として、誰にも失礼なく、誰もが心から故人の冥福を祈ることができる場を作れるよう、事前準備や当日の流れを把握しておくことが大切です。
本記事では、施主が押さえておきたい、『日程の決め方』『お布施の料金相場』『服装のマナー』『招待者の範囲』『三回忌法要の全体像』について解説します。
『三回忌でやるべきことのすべて』がわかるので、滞りなく法要を終えることができます。ぜひ最後までご覧ください。
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1 これだけ押さえれば大丈夫!三回忌の法要のマナーや準備の進め方
三回忌の法要は、49日法要・一周忌法要に続いて重要な法事です。儀式を執り行う側である施主(せしゅ)は、法要を行う上で、マナーや準備の進め方をしっかりと押さえておきましょう。
1-1 回忌の数え方と日程の決め方
1-1-1 【回忌の数え方】
一周忌が亡くなって1年を指すのとは違い、三回忌は亡くなって2年、亡くなった年も含めて丸3年、という数え方となります。
例:命日が2014年5月1日の場合
〇【正しい数え方】→2014年+2年:三回忌命日は2016年5月1日
×【誤った数え方】→2014年+3年:2017年5月1日
誤って、亡くなって3年目の命日を三回忌と勘違いしないように気をつけましょう。
1-1-2 【日程の決め方】
- 檀家に入っている場合は2、3ヵ月前には菩提寺に相談し、まずお坊さんのスケジュールを押さえる
- 命日より前倒しの日程で、命日の1ヵ月前~命日当日のどこかで日取りを決める
- 参列してもらう人の都合も考え、平日ではなく土日にする
※避けなければいけない日にち、というのは特にありません。ただし、儀式を執り行う親族の気持ちが大切なので、縁起が悪いといったことを気にする人がいる場合は、配慮しましょう。
【配慮が必要な日】
仏滅・友引・先勝・先負・大安・赤口
1-2 お布施の料金(費用)相場
- 読経料…30,000~50,000円程
- 御車料…5,000円~10,000円程
合計:35,000円~60,000円程
法要は、お坊さんにお経をあげていただいて終わりとなります。法事のように、会食を伴わない儀式を指しています。そのためお包みするお布施は、お経をあげて頂いたお礼の『読経料』と足を運んで頂いたお礼の『御車料』の2つです。
三回忌の儀式でも、会食を行うケースもあります。会食は、施主側がどうしたいか、という判断で席を設けるか決めます。もしも、会食の席もあわせて設けるなら、お坊さんへ事前に会食に参加されるか確認しておき、参加されない場合は御膳料としてお布施を包みましょう。
御膳料のお布施料金や、お布施の包み方、渡し方については、『法事で包むお布施の相場がわかる!料金から渡し方まで徹底解説』で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
1-3 服装のマナー
1-3-1 施主側は喪服
男性の喪服
- ブラックスーツか黒のモーニングコート
- ネクタイ・ベスト・靴下は黒で統一
- レギュラーカラーの白いシャツ
- ポケットチーフはつけない
女性の喪服
- ワンピースかセットアップ、スーツ
- 黒色で光沢感のない無地のもの
- 体のラインが出ないものを選ぶ
- シンプルでデザイン性のないもの
- スカートの丈はひざが隠れる長さ
- ストッキングは黒無地
1-3-2 招待者側は案内状に「平服でお越しください」と添える
1-4 法要の規模と招待者の範囲
三回忌の法要は、一周忌と同じ規模で行うのが通例です。簡略化の進んでいる法事法要ですが、三回忌まではしっかりと大きな規模で行い、故人の冥福を祈ります。
具体的には、次の人を招待しましょう。
- 家族
- 故人の兄弟、従姉妹関係にあたる人
- 故人の子供の配偶者
- 故人の孫、孫の配偶者
- 故人の友人・知人
もちろん、案内状は出しますが、参加を強制することはやめましょう。あくまで法要は故人を偲ぶ気持ちが大切です。無理強いして参加してもらっても、本来の目的を果たせません。
2 事前準備から三回忌法要終了までの全体像と流れ
三回忌法要は早めはやめの準備、手配、案内が大切です
2-1 三回忌命日の2ヵ月前
- お坊さんとの日程調整
※ 檀家に入っていない場合は僧侶派遣サービスを利用 - 日程を確定する
- 招待する人を決定
- 会場の決定
会場まで決まったら案内状を作成して郵送しましょう
2-2 法要前日までの準備
- お布施の用意
- 引き出物の購入
- お仏壇にお供えするロウソク・お線香・お花※を購入しておく
※お花…白い菊、薄い緑や白のカーネーション、スターチスなど
2-3 法要当日
(1)朝の準備
お仏壇にお供えをする
(2)出迎え
招待者を出迎える。
お坊さんを出迎える
※このタイミングでご挨拶しお布施を渡しましょう。
(3)法要開始の挨拶
挨拶の例:
本日は、お忙しい中お集りいただきまして、誠にありがとうございます。これより、父(母)○○の三回忌の法要を執り行いたいと思います。
それではご住職、よろしくお願いいたします。
(4)法要
- お坊さんによる読経
- お焼香
- お坊さんによる法話(ほうわ)
(5)法要終了の挨拶
挨拶の例:
本日はお集りいただきまして、誠にありがとうございました。おかげさまで、父(母)の三回忌の法要を無事に執り行うことができました。皆様におかれましては、父(母)亡き後、ご厚情を賜り(ごこうじょうをたまわり)ましたこと、改めて心よりお礼申し上げます。最後になりますが、心ばかりのものを用意しております。お荷物のなるとは思いますが、どなたさまもどうぞお忘れなきよう、お持ち帰りください。
本日は誠にありがとうございました。
(6)引き出物のお渡しとお見送り
招待者、僧侶に引き出物を渡してお見送りしましょう
2-4 後日手配
- 参列者へのお礼状発送
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3 お坊さんに頼んでおけば色々教えてくれる
法要では、読経が儀式の中心となりますので、お坊さんに間違いなく来ていただけるよう、しっかりと予約を入れることが何より大切です。
3-1 檀家さんは2ヵ月前には菩提寺へ相談する
檀家に入られている場合は、最低でも2ヵ月前にはお寺に電話して予約する必要があります。土日は法事法要の予約で混み合いやすいので、候補日を3つほど用意し、早めにお坊さんのスケジュールを確保しましょう。
3-2 僧侶派遣サービスなら手配は電話1本
特に檀家に入られていない場合は、僧侶派遣サービスがオススメです。お布施のお気持ちってどれくらい包んだらいいの…という不安も、料金体系が決まっているので心配ありません。
お布施は読経料のみで、別に御車料や御膳料をお支払いする必要もありませんので、費用を抑えることもできます。法要当日から2週間前の予約でも僧侶さんの手配が叶うので、先に会場を押さえて日程を決めてしまいたい場合にも助かります。
予約後のやりとりは本部のコールセンターが取り次いでくれるので安心して任せられますよ。
4 まとめ
三回忌の法要について、施主として知っておくとよいマナー・準備の進め方について詳しく解説しましたがいかがでしたか?
- 回忌の数え方と日程の決め方
- お布施の料金(費用)相場
- 服装のマナー
- 法要の規模と招待者の範囲
今回の内容を実践して頂ければ、当日来られる方へ失礼はありません。つつがなく儀式が進行できるよう万全の大切で法要に望むことができます。
特に大切なのが『お坊さんのスケジュールを確保』です。しっかりと日程調整をし、大勢の人に故人を偲んでもらえる場を作れるよう、準備してくださいね。
本記事が、三回忌法要を取り仕切るあなたの役に立ち、故人の冥福を心からお祈りできるゆるやな時間が過ごせますことを願っています。