法事の49日│正しいマナー・事前準備・知識・当日の流れを徹底解説

法要にはさまざまな種類がありますが、葬儀後に行う最初の大きな法要は「49日」です。49日は葬儀に参加した方を中心に招待します。

とはいえ、葬儀から49日まで1ヶ月半ほどしかないため、いつが49日なのか日程を把握して、スムーズに準備を進めなければなりません。

もし49日の法要の日程を把握していなければ、準備するスケジュールがタイトになってしまい、案内が直前になるなど参列者に迷惑をかけてしまうこともあります。

そこで今回の記事では、「49日はいつ行えば良いのか?」という基本的なことから、日程の決め方・準備する内容など重要なポイントもあわせて紹介します。今後は迷わずにスケジュールを立てられるでしょう。

ぜひ最後までお読みください。

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49日は亡くなった日から48日目

49日は故人が亡くなってから48日目に行う重要度が高い法要です。故人の命日から七日ごとに忌日法要を行いますが、最終日である49日にあの世での行き先が決まるからです。

例えば、2020年の6月1日が命日だったとき、49日は2020年7月28日(火)になります。

49日当日に法要を行うのが難しい場合、前倒しは可能ですが先送りは良くありません。前倒しするケースでは「三十五日(五七日)」に行うケースが多いため、35日目~48日目までに行うと良いでしょう。

葬テラスではいつが49日なのか、法要の日程を計算できるツール『法要の日取り計算表』があるので、日程が不安になったときは活用してみるのがオススメです。

法要日計算はこちら
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49日には以下の注意点が2つあるので事前に押さえておきましょう。

1)命日を1日目としてカウント
2)お盆と重なる場合は来年に繰り越す

法要のスケジュールで失敗しないためにも詳しく紹介します。

1)命日を1日目としてカウント

49日は亡くなってから48日目に行いますが、その理由は命日を1日目としてカウントするからです。49日はその名前から「亡くなってから49日目」と勘違いしやすいので注意しましょう。

不安な場合は『法要の日取り計算表』を活用してみてください。

2)お盆と重なる場合は来年に繰り越す

49日を迎えるまでにお盆がある場合は、来年のお盆に供養する事になるので注意しましょう。

これは、49日まではあの世で裁判が行われている期間中であるため、あの世から動けません。故人・ご先祖が地上に戻ってくるお盆の期間でも帰って来れないためです。

命日が6月後半や7月など、49日とお盆が重なる場合は注意してください。

49日を行うときの4つのポイント

49日は重要度が高い法要ですが、これから紹介する4つのポイントを押さえておけば、スムーズに49日をとりはかれるでしょう。49日で押さえておきたいポイントは以下の4つです。

1.49日の法要は午前10時くらいから始める
2.一緒に納骨する
3.親族を中心に葬儀に参列した方を招く
4.服装は喪服

49日の法要は午前10時くらいから始める

49日の法要を行う時間帯に決まりはないため、参列者が参加しやすい午前10時くらいから始めるのがおすすめです。

法要から会食まで含めると4時間~5時間ほどかかるので、午前中に始まることが多いです。法要の中でも49日は、葬儀に参加した方が参列することが多く、午後から開始すると帰りが遅くなってしまいます。

一緒に納骨する

49日か一周忌のタイミングで納骨します(納骨する時期に決まりはありません)。すぐに納骨するケースもありますが、葬儀後は自宅に一時的な祭壇を設けて遺影と一緒に安置し、供養することが多いからです。

ただし、49日に納骨するのは、既にお墓がある人だけです。葬儀を行ってから新しいお墓を用意しようとしても49日には間に合わないことがほとんどだからです。

そのため、お墓を新しく用意する方の場合は、49日ではなく一周忌などタイミングをずらして納骨します。

親族を中心に葬儀に参列した方を招く

49日では親族を中心に、葬儀に招待・参列した方を招くのが一般的です。例えば、三回忌以降は規模が小さくなっていき、親族だけ、家族だけで行うようになります。

49日以降は一周忌まで法要がないことも多いため、葬儀に参加していない親族がいる場合は、招待すると良いでしょう。

服装は喪服

49日に参加する際の服装は、基本的に喪服です。遺族側の喪服は正式なもの(正式喪服)を着用し、ネクタイや靴、小物などは黒に統一します。女性の場合も、黒のスーツやワンピースで参加します。また、急に喪服が必要になった場合は喪服をレンタルすることも可能です。

49日の服装はこれで完璧!大人から子供までマナーに沿った正しい服装」では、49日に適した服装・正しい着こなしについて詳しく解説しています。施主側・参列者側、季節別などさまざまなパターンに対応した内容になっているので、あわせてお読みください。

法要の開始時間 午前10時開始がおすすめ
納骨のタイミング ・お墓が用意されている場合:49日
・お墓が用意されていない場合:一周忌
招く参列者 葬儀に参列した人を中心に、親族と故人の親しかった友人
服装 ・遺族側:正式喪服
・参列者側:略礼服

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49日に必要な5つの準備

49日を適切な段取りで準備をするためにも、必要な準備する内容をまとめているので参考にしてください。

1.日程・会場を決める(1ヶ月前まで)
2.僧侶を手配する(1ヶ月前まで)
3.会食の準備をする(1ヶ月前まで)
4.参列者に連絡する(1ヶ月前まで)
5.引き出物・お布施の準備を準備する(当日まで)

日程・会場を決める(1ヶ月前まで)

葬儀から49日までは1ヶ月半と準備時間がありません。葬儀の直後で大変かもしれませんが、49日の日程は少なくとも1ヶ月前までに決めましょう。できれば葬儀の当日に直接お坊さんに相談すると良いでしょう。

49日の当日が平日である場合、49日前の土日に法要を行うのが一般的です。日程を遅くするのはマナー違反となるため避けましょう。これは、49日があの世の裁判の結果が出る前に、故人の行き末が良くなるように祈るものだからです。

49日の会場は、お寺・斎場・自宅で行います。お寺や斎場で行う場合は、法要当日の1ヶ月前までに押さえましょう。斎場で法要を行う場合は会場費が必要になり、相場は次の通りです。

規模・人数 会場費相場
~10名 50,000円程度
~20名 70,000円程度
~30名 90,000円程度
~50名 150,000円程度

※費用相場は、弊社で調査した4社の平均相場です。

僧侶を手配する(1ヶ月前まで)

葬儀の当日にお坊さんに相談していなかった場合は、49日の日程が決まったときに手配します。

菩提寺がある場合は、菩提寺に直接依頼します。事情があった菩提寺に依頼しにくい場合や初めて僧侶を手配する場合は、「僧侶手配サービス」を利用するとスムーズです。

葬テラスの僧侶手配サービスであれば、菩提寺に入っていない方でも気軽に僧侶を呼べる他、全宗派対応・お布施も一律なので気遣いなく僧侶を呼ぶことが可能です。事前に相談してから依頼するか決められるので、安心して法要を行えるでしょう。

会食の準備をする(1ヶ月前まで)

法要の日程・僧侶の手配と同じタイミングで会食の手配も行うのがおすすめです。

一般的に、法要と会食を行うことを「法事」と呼び、49日も法要後に会食を行います。斎場で行う場合は、会食会場などがあるケースが多く、特定の業者と提携しています。

このような専門業者を利用すれば、会食の設営などをお任せすることもできるのでおすすめです。このような業者を利用しない場合は、会場付近の料亭やレストランなどの個室を予約しましょう。

また、法要の会食メニューは普段の食事と違うため、事前に法要の会食であることを伝えます。

お寺の一室を借りて会食を行う場合は、仕出し料理を頼む方法もあります。このような場合は、料理を出すタイミングなどを事前に打ち合わせしておく必要があるので注意してください。会食費用の相場は料理の内容によって異なりますが、1人あたり5,000円~10,000円ほどです。

参列者に連絡する(1ヶ月前まで)

49日の場合、親族や故人の親しい友人など葬儀に参列した方を中心に招待します。

案内状を送る場合は、葬儀と49日の間隔が短いので、日程や会場などが決まり次第準備を進める必要があります。

参列者側の都合もあるので、法要当日の1ヶ月前までに送りましょう。葬儀が終わった後、2週間ほどしか時間がないため、段取り良く準備することがポイントになります。案内状の例文は以下の通りです。

【案内状サンプル】(基本的に縦書きで、句読点は使いません)
・頭語+季節の挨拶

例)拝啓 〇〇の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます
・法要の案内

例)このたび 左記日程にて亡父 〇〇〇〇(故人のフルネーム)の49日法要を営むこととなりました
・法要出席のお願い+結語

例)つきましてはご多忙中誠に恐縮ではございますが ぜひともご臨席賜りたく ご案内申し上げます

 敬具
・法要の日程・場所・連絡先
・返信の依頼・返信期限

例)お手数ですが 〇月〇日までに同封のはがきにて出席の有無をご一報いただきますよう お願い申し上げます
・施主氏名

引き出物・お布施を準備する(当日まで)

参列者に渡す引き出物やお坊さんに渡すお布施などは、当日までに準備しておきましょう。

特に参列者の人数が多い場合は、引き出物の手配に時間がかかるので、当日までと余裕を持ちすぎるのではなく、早めに準備するのがおすすめです。

引き出物 参列者への香典のお返しとして用意する。
相場は2,000円~5,000円前後。実用的なタオルなどの日用品や日持ちする食品が選ばれることが多い。

お布施 施主が僧侶に渡す読経料や御膳料などを包んだものを用意する。お布施は丸いお盆にのせて渡すので、お盆も必要です。

【お布施の相場】
・読経料:30,000円~50,000円程
・御車料:5,000円~10,000円程
・御膳料:5,000円~10,000円程(お坊さんが会食に参加しない場合に渡す。参加する場合は不要。)

※「49日のお布施の金額がわかる!2018年度最新相場とお布施の包み方」では、49日のお布施について、平均相場や地域別の相場、包み方などのマナーからタイミングまで全て紹介しています。あわせてお読みください。

香典袋の種類 49日は故人が成仏すると考えられているため、49日より前は「御霊前」、49日以降は「御仏前」を使う。浄土真宗では亡くなったときに成仏するという考えなので49日より前でも御仏前を使いましょう。

※「【施主・参列者】49日法要での香典に関する知識とマナー完全ガイド」では、49日の香典の知識とマナーについて詳しく紹介しています。施主側・参列者側に分けて解説しているので、あわせてお読みください。

お供え物 基本的にはお菓子や果物、お花をお供えする。ただし、故人が好きだったものもお供えできる。

故人が生前好きだったものであれば何でも良いというわけではなく、不安な場合は遺族に確認しておきましょう。

49日当日の流れ

49日当日の流れは次の通りです。

(1)出迎え・僧侶入場・開式 開式の30分前~15分前に参列者が集まってきます。お坊さんが到着したら挨拶を済ませ、施主が開式の挨拶を行います。
(2)法要開始 ・お坊さんの読経
・お焼香
・法話
(3)納骨式・お墓参り 49日で納骨を行う場合は、法要後に納骨式とお墓参りを行います。納骨が終わるとお墓の周辺を綺麗にして、お墓参りをします。
(5)会食 参列者と一緒に食事をする。
※お坊さんが参加しない場合は御膳料を包む。
(6)引き出物のお渡しとお見送り 参列者に引き出物を渡して見送る。当日渡せない場合は、49日(忌明け)から1ヶ月以内に送るのが一般的。後日送る場合は挨拶状を同封し、香典やお供え物のお礼と無事に忌明けを迎えたことを報告する。
お礼状の送付 49日の後日、参列者へお礼状を送る。

49日までにやっておきたい12のこと?場所別49日当日の法要の流れ」では、49日の当日の流れや、それまでにやっておきたいことについて詳しく紹介しています。必要な手続きや準備を全て終わらせておきたい方は、あわせて是非参考にしてみてください。

49日でよくあるご質問

49日が初めての法要になる方は少なくありません。ここからは、49日を無事成功させるためにも「よくある質問」をまとめたので参考にしてみてください。

49日の日程はどのように決めれば良いですか?
基本的には49日当日を迎える前の土日に行います。葬儀後に施主と施主の家族の都合を考慮して決めましょう。
49日の忌明けはいつになりますか?
基本的には49日の当日が忌明けに該当します。
49日までに法要が間に合わない場合、遅らせることはできますか?
法要は原則として命日までに行いますが、やむを得ない事情で間に合わない場合は日程を遅らせても構いません。ただし、49日の法要は故人のあの世での行き先を決める大事な行事なので、参列者や僧侶にはしっかり事情を説明しましょう。

遅らせる場合は命日からなるべく近い日程(1週間~2週間)で行う必要があります。

49日までにやってはいけないこと

49日を迎えるまでの期間は「忌中」と呼び、この間はお祝い事や神社への参拝を控えます。他の忌中に控えるべき行動・行為は次の通りです。

・正月のお祝いや結婚式への出席
・神社への参拝
・旅行やお祭り

これは、忌中は故人を悼むための期間であるため、お祝い事た遊興は控えるべきだと考えられているからです。忌中はこれらの行動を控え、お供え物と線香を用いて供養しましょう。

49日前後に行う法要

49日の後にも法要はあるため、今後のスケジュールを確認する意味でも、どのような法要があるのか把握しておくのがおすすめです。

法要名 内容
49日 亡くなってから49日目の法要。主に葬儀に参加した方を招くことが多い。
一周忌 亡くなってちょうど1年目に行う法事。親族だけでなく故人と親しかった友人・知人を招くことが多い。この一周忌で「喪が明ける」とされている。
初盆 49日以降で初めて迎えるお盆。
三回忌 2回目の命日に行う法事。親族以外にも故人の友人・知人を招くことが多いとされている。
七回忌 満6年目に行う法事。一般的には遺族や親族だけで実施することが多い。

もしものこともあるため、次回以降の法要スケジュールは『法要の日取り計算表』でも事前に確認しておきましょう。

まとめ

49日は故人が亡くなった命日から数えて48日目のことであり、故人を供養する大事な法要です。49日が初めての法要になる方も多いので、いつが49日に該当するのか押さえて、スムーズに準備を行いましょう。

特に49日は葬儀から時間がないため、段取りを考えることも大切です。

1ヶ月前まで ・日程・会場を決める
・僧侶を手配する
・会食の準備をする
・参列者に連絡する
当日まで 引き出物・お布施の準備を準備する

49日を控えている方は『法要の日取り計算表』を使うことで、段取り良く準備を行えます。ツールを使って正確な日程を明確にすれば、日程を間違えることもないでしょう。亡くなった日から35日目~48日目までに行います。

特に49日が平日と重なる場合だと、いつ49日を行えば良いか分かりやすいです。失敗がないように万全の準備をして49日を迎えましょう。