初盆っていつ?初めて盆を迎える方が知っておきたいお盆の全知識

夏の文化的な行事に「お盆」がありますが、故人が亡くなって初めて迎える「初盆」は通常のお盆と流れが異なります。お盆の期間は同じですが、故人の命日によっては来年行うこともあるので混乱してしまうことも少なくありません。

また、初盆は通常のお盆よりも丁寧に供養し、親族や故人の友人も招くため、初盆のタイミングを間違えてしまうと、未内間でのトラブルに発展しかねません。タイミングと適切な段取りを知り準備するのが大切です。

そこで今回の記事では、「初盆はいつなのか?」という基本的な情報から、日程の決め方や準備の流れといった重要なポイントもあわせて紹介しました。

通常のお盆との違いを知り、初盆がいつなのか適切なタイミングが分かるので、今後は迷わずに準備できます。ぜひ最後までお読みください。

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初盆は四十九日以降で初めて迎えるお盆

初盆は「故人が亡くなり四十九日以降で初めて迎えるお盆」のことです。ただし、以下の3点は間違ってしまう可能性がありますので注意しましょう。

1)お盆の期間と四十九日が重なる場合は翌年になる
2)お盆の期間は地域によって30日のズレがある
3)初盆のことを新盆と呼ぶこともあり勘違いがある

1)お盆の期間と四十九日が重なる場合は翌年になる

例えば、6月の後半や7月の頭に亡くなった場合、四十九日とお盆の期間が重なることになります。この場合、お盆期間中に故人は帰って来れませんので、初盆は翌年になります。

四十九日がお盆期間と重なる場合は、初盆がいつになるのか不安になることも多いです。そこで、葬テラスでは『法要の日取り計算表』というツールがあり、亡くなった日を入力するだけで法要の日程が分かり失敗しません。

法要日計算はこちら
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例えば、2020年の7月1日に亡くなった場合は、次の通りになります。

法要名 法要の日程
命日 2020年07月01日(水)
四十九日 2020年08月18日(火)
一周忌 2021年07月01日(木)
初盆 2021年08月15日(日)
三回忌 2022年07月01日(金)

2)お盆の期間は地域によって30日のズレがある

初盆の日程を考えるときに大切なことは、お盆が地域によって期間にズレが出ることです。

例えば、東京や千葉、長野、横浜、静岡といった地域の一部では、『新盆』と呼ばれ7月13日から7月16日にかけて行われます。それ以外の地域は「旧盆」と呼ばれ、通常通りの8月13日から8月16日までの期間がお盆になります。

東京・千葉・長野・横浜・静岡など 7月13日~7月16日
上記以外の地域 8月13日~8月16日

3)初盆のことを新盆と呼ぶこともあり勘違いがある

初盆を考えるときに注意したいことは、初盆の呼称です。初盆は地域によって「新盆」と呼ばれることもあり混同しやすいです。

「生まれた地域差から初盆の時期を勘違いしてしまう」ということにもなりかねませんので注意しましょう。

また、「しんぼん」「にいぼん」「あらぼん」など地域によって読み方も異なるので注意が必要でうs。例えば、呼び方・読み方が異なる地域の方と結婚した場合、お盆・法要時に混乱してしまうこともあります。

初盆は通常のお盆よりも手厚く供養されるのが一般的

通常のお盆は自宅などで行い、お坊さんを招きお経を読んでもらうなど家族のみで故人・ご先祖を供養しますが、初盆は回忌法要と同じように手厚く供養・法要します。

そのため、一般的な法要と同じく親族や故人の友人を招き、通常のお盆よりも規模が大きくなります。

また、通常の法要の流れだけでなく、お盆で行う迎え火や送り火などの準備を行うので、準備するものを把握しておけば成功しやすくなります。

通常のお盆 初盆
参列者 家族のみで行う 親族・故人と親しい友人を招く
法要 自宅にお坊さんを招くのが一般的 斎場・ホテル・お寺で法要を行う
その他 通常のお盆の流れになる 盆飾りに白提灯を使う

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初盆に必要な6つの準備

初盆は「お盆+法要」といった流れになるので、適切な段取りで準備するためにも、必要な準備内容をまとめているので押さえておくのがおすすめです。

1.法要の日程と会場の手配(2ヶ月前まで)
2.僧侶の手配(2ヶ月前まで)
3.会食の手配(2ヶ月前まで)
4.参列者への連絡(1ヶ月前まで ※なるべく早く)
5.引き出物・お布施の準備(お盆当日まで)
6.お盆飾りの準備(お盆当日まで)

1.法要の日程と会場の手配(2ヶ月前まで)

まずは、初盆の法要の日程を決めます。初盆は故人の命日に関係なく日程が決まっているため、2ヶ月~3ヶ月前など早めに段取りしなければ、会場などを押さえるのが難しくなります。

新盆であれば7月13日~7月16日、旧盆であれば8月13日~8月16日までの日程で行います。

盆入りはお墓の掃除やお盆期間の準備などで忙しく、盆明けのタイミングだと仕事の休みが終わることもあり、法要に招く親族や故人の友人の都合をつけにくいこともあるでしょう。

もし14日・15日に法要を行いたい場合は、なるべく早め(2ヶ月~3ヶ月前まで)に会場を手配すると失敗しにくいです。

初盆の会場はお寺や斎場で行うことが多いですが、特別な事情で家族のみで行うときは自宅が会場になることもあります。

会場 規模 費用
自宅・菩提寺 親族・家族のみ お坊さんのお布施
斎場 大人数 会場費+お坊さんのお布施
【会場費】
~10名:50,000円程度
~20名:70,000円程度
~30名:90,000円程度
~50名:150,000円程度
※上記費用相場は、4社(仲介業者1社、大手葬儀会社3社)を調査し算出しております。

2.僧侶の手配(2ヶ月前まで)

会場の手配と同時に行いたいのが僧侶(お坊さん)の手配です。菩提寺がある場合は、菩提寺のお坊さんに直接依頼します。特に初盆は一周忌の前に行うことも多く、初めてお坊さんを手配する方も少なくありません。

お坊さんのお布施の相場は40,000円~80,000円程度です。

お布施の相場 ・読経料:30,000~50,000円程
・御車料:5,000円~10,000円程
・御膳料:5,000円~20,000円程度

お坊さんの手配に慣れていない方、菩提寺に依頼したくない、お布施に気を遣いたくない場合であれば、「僧侶手配サービス」を利用するのがおすすめです。葬テラスの僧侶手配サービスは初盆にも対応しており、全宗派・全国対応・年中無休なので利用しやすいです。ぜひご検討ください。

3.会食の手配(2ヶ月前まで)

法要の日程が決まった場合、会場と僧侶、会食はセットで手配しましょう。

法要に対応している飲食店を利用する方法もありますが、基本的には斎場と提携している業者を利用するケースが多いです。このような業者であれば、法要の流れを把握しており適切な段取りで設営なども行ってくれます。

もす、自宅や菩提寺で初盆の法要を行うのであれば、設営や食事の運び込みなどの打ち合わせを事前に行う必要があります。会食は仕出し料理店や専門店などに依頼し、寿司やうなぎなどが振る舞われることが多いです。

4.参列者への連絡(1ヶ月前まで ※なるべく早く)

法要の日程が決まった後は、なるべく早く参列者に連絡しましょう。お盆の期間はどの家庭でも故人やご先祖を供養している期間になるので、予定が埋まってしまいやすいです。また、他の方の初盆と重なる可能性も十分に考えられるでしょう。

親族や故人の友人が予定を合わせやすいように、遅くとも1ヶ月前までには案内状を送るようにするのがおすすめです。案内状を送るときは、出欠を確認できるように往復はがきを利用するのが一般的です。

5.引き出物・お布施の準備(お盆当日まで)

初盆は通常の法要と同じ流れになるため、参列者に渡す引き出物とお坊さんに渡すお布施も当日までに準備しておきます。

引き出物 参列者への香典のお返しとして用意します。相場は2,000円~5,000円前後。実用的なタオルなどの日用品や日持ちする食品が選ばれることが多いです。
特に季節柄、そうめんやゼリーなどだと喜ばれやすいです。

お布施 施主が僧侶に渡す読経料や御膳料などを包んだものを用意する。お布施は丸いお盆にのせて渡すので、お盆も用意しておきましょう。

【お布施の相場】
・読経料:30,000~50,000円程
・御車料:5,000円~10,000円程

6.お盆飾りの準備(お盆当日まで)

初盆は通常の法要だけでなくお盆の供養も同時に行うので、当日までにお盆飾りの準備を行います。

盆提灯
お盆では故人・ご先祖が迷わずに帰って来れるように、道しるべとして盆提灯を飾ります。通常のお盆と違い、初盆では白提灯を利用します。
13日に飾り、盆明けに片付けます。
精霊棚(盆棚)
精霊棚は帰ってきたご先祖が自宅で過ごす場所(祭壇)になります。ござや真菰を敷いて中央に位牌を置き、精進料理をお供えします。
精霊馬・精霊牛 お盆はいつからいつまでが正解?地域格差があるお盆スケジュールのすべて
故人・ご先祖があの世と地上を行き来できるように、乗り物として精霊馬・精霊牛を作り飾ります。

初盆の流れ

初盆の流れは次の通りになります。基本的には法要当日以外は通常のお盆と同じであり、法要当日は通常の法事(法要と会食)と同じ流れになると考えておくと良いでしょう。

1.お墓参り・仏壇を整える
2.僧侶の挨拶・読経・焼香
3.僧侶へのお礼
4.会食

1.お墓参り・仏壇を整える 盆入りは、まずは仏壇を整えます。自宅だけでなく、お墓の掃除なども行いましょう。

新盆・旧盆のいずれの場合でも、気温が高くなりやすいので午前中には掃除を済ませておくのがおすすめです。同時にお墓参りも行います。盆入りは迎え火を焚いて、故人の霊を自宅に迎えます。盆飾りも整えておきましょう。

2.僧侶の挨拶・読経・焼香 法要は僧侶の挨拶から始まり、読経してもらいます。参列者は読経の間に、焼香を順番に行っていきます。
3.僧侶へのお礼 法要が終わったらお坊さんにお礼を伝え、お布施を渡します。お布施を渡すときは手渡しではなく、小さなお盆にのせて差し出します。
4.会食 法要後は会食を行います。参列者と一緒に食事をしますが、お坊さんが出席しない場合は御膳料を包み渡します。

※御膳料:食事の代わりに僧侶に渡すもの。相場は5,000円~20,000円程度。

初盆でよくあるご質問

初盆は多くの方にとって初めての法要になるので、「失敗したくない」と思われる方が多いです。ここからは、初盆でよくある質問をまとめたので参考にしてみてください。

8月末に四十九日を迎えますが、初盆はいつになりますか?
四十九日を過ぎた最初のお盆が初盆なので、来年のお盆が初盆になります。詳しくは『日取り計算表』を利用するのがおすすめです。
初盆の服装はどのようなものが良いでしょうか?
法要は三回忌以降に控えめな服装に移行していくので、初盆は喪服を着用するのがベターです。
初盆の白提灯はいつまでに飾れば良いですか?
地域や各家の慣習にもよりますが、迎え火(13日の夕方)の前日までに飾りつけるのが一般的です。
初盆は家族だけで行っても良いのでしょうか?
必ず親族や故人の友人を招かなければならないわけではありません。しかし、初盆をあらかじめ予定に入れている方もいるので、家族だけで行う場合は早めに連絡を行うのがおすすめです。

また、お盆については「お盆はいつからいつまでが正解?地域格差があるお盆スケジュールのすべて」にも詳しく書いておりますので合わせてお読みください。

まとめ

初盆は、故人がなくなり四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆のことです。

もし命日が6月であれば、初盆は来年になることもあるので注意しましょう。また、初盆は法事と通常のお盆を同時に行うので、準備や段取りが大変です。余裕を持ち、2ヶ月~3ヶ月ほどの期間を設けて準備するのがおすすめです。

2ヶ月前まで ・日程を決める
・会場を決め予約する
・参列者を決める
・僧侶を手配する
・会食を準備する
1ヶ月前まで ・参列者に案内状を送る
お盆当日まで ・お仏壇のお供え
・引き出物・お布施の準備

今回紹介したことが、初盆がいつなのかお困りの方にとってお役に立てれば幸いです。