49日法要の挨拶で「そのまま使える挨拶例文」と知っておきたい心得とマナー

「49日の法要で、挨拶はどんなことを言ったらいいんだろう?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか?

施主の儀式進行の挨拶や参列者による献杯の挨拶は、印刷した紙を読み上げてもマナー違反にはなりませんから、前もって準備しておけば困ることはありません。

ですが一口に挨拶といっても、『施主には大きくわけて6つ』『参列者には大きくわけて2つ』と複数の異なる場面での挨拶があります。

それぞれでふさわしい内容や挨拶の長さがありますので、『場面に応じた適切な挨拶』を知っておく必要があるんです。

そこで今回は、印刷してそのまま使ってもらえる「場面別」挨拶例文と、自分で考えるときに押さえておきたい知識とマナーを施主・参列者どちらの状態でも役に立つ情報のすべてを紹介します。

あなたは今回紹介した例文を「カンペ」として印刷し当日で読み上げるだけで、49日法要の場にふさわしい挨拶ができるようになります。さらに、聞く人の心を打つだけでなく、故人に安心して旅立っていただける立派な法要にすることができます。

ぜひ最後までお読みください。

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1 【施主】そのまま使える場面別挨拶例文と押さえておきたい知識とマナー

施主には、挨拶を行う場面が複数あります。場面ごとにそのまま使っていただける挨拶例文を紹介します。ダウンロードできるようにしてありますので是非ご活用ください。

自分で挨拶内容を考えたい場合や例文に少し手を加えたい場合に押さえたい知識とマナーについても次の6つの点から説明します。

  • 最適な時間配分
  • 挨拶のタイミング
  • 構成内容
  • 心得
  • 気をつけること(マナー)
  • オリジナリティのある挨拶にするコツ
紙を見ながら読んでも良い

挨拶は丸暗記する必要ありません。大切なのは、参列者に感謝を伝えきり、儀式の進行をスムーズに進めることです。
普段の会話で使わないような言い回しも多いので、当日緊張したり感情の高ぶりからうまく言えなくなったりするよりも、紙を確実に読む方がオススメです。

ただ挨拶中はみんながあなたを見ていますから、ずっと紙を見続けるのではなく、要所で顔をあげて見渡す・会釈をするといった配慮は大切です。

  1. 法要前のはじめの挨拶例文
  2. (会食がない場合)法要後の挨拶例文
  3. (会食がある場合)法要後の挨拶例文
  4. 会食前の挨拶例文
  5. 会食後の締めの挨拶例文
  6. お坊さんにお布施を渡す時の挨拶例文

ひとつずつ解説しますね。

(1)法要前のはじめの挨拶例文

本日は、みなさま大変お忙しい中ご列席いただき、誠にありがとうございます。

これより、○○(俗名、もしくはお坊さんに相談し戒名/法名)の四十九日法要を始めさせていただきたいと思います。

それではご住職様、よろしくお願いいたします。

※PDFダウンロード:「法要前のはじめの挨拶例文

心得とマナー

法要前のはじめの挨拶は、『これより法要を始める』ことを呼びかける合図のために行います。

最適な時間配分 1分以内
タイミング 全員が揃い着席したら法要開始前に
構成内容
  1. 来てもらった事への感謝
  2. これから故人の法要を始める、という宣言
  3. お坊さんに開始を合図する言葉
心得 お坊さんはこの挨拶を合図として法要を始めますので、必ず「それではご住職お願い致します」とお坊さんへつなげるようにしましょう。
気をつけること(マナー) 忙しい中集まってもらったことへの感謝を必ず冒頭で伝えるようにしましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ この挨拶ではオリジナリティは不要です。むしろ手短に済まして法要を定刻通り開始することが大切です。

(2)(会食がない場合)法要後の挨拶例文

本日はお忙しい中、亡き父(母)のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。おかげをもちまして、無事に四十九日法要の儀を執り行うことができました。

みなさまにおかれましては、あたたかいお心遣いをいただき、あらためてお礼申し上げます。正直に申し上げますと、私はまだ父(母)のいない生活に、一か月以上が過ぎた今でも、慣れることができずにいます。

むしろ寂しさが募るような思いもしております。

頭では現実を受け入れているつもりでも、つい父(母)が生きているかのようにふっと連絡をしたくなるときがあるのです。

しかし、みなさまからの多くの慰めの言葉を受けて、自分も今日より身を引き締め、気持ちを切り替えていきたいと思っております。

情けない話をしてしまいましたが、旅立った父(母)を安心させられるよう、家族で力をあわせしっかりと生きてまいりたいと思います。

本来であれば精進落としの席をもうけるところ、あいにくとそのご用意がございません。ささやかではございますが、心ばかりのものをご用意いたしましたので、どうぞお持ち帰りください。

十分なおもてなしもできず、不行き届きことがございましたこと、どうかお許しください。どうぞ今後とも、故人の生前と変わらぬお付き合いのほどを、心よりお願い申し上げます。お足元にお気を付けて、お帰り下さい。本日はありがとうございました。

※PDFダウンロード:「(会食がない場合)法要後の挨拶例文

心得とマナー

会食がない場合の法要後の挨拶は、『これで法要が終わりであることを告げ、列席者へ感謝を伝える』ために行います。

最適な時間配分 2分30秒~3分
タイミング 法要が終了しお坊さんが退席したあと
構成内容
  1. 重ねて忙しい中来てもらったことへのお礼
  2. 無事に49日法要を終えることができたことへの感謝
  3. 施主として(遺族代表として)の気持ち
  4. 会食がないことへのお詫び
  5. 引き出物を持ち帰ってもらうようお願い
  6. 行き届かない点があったことへのお詫び
  7. 締めに最後の感謝の言葉
心得 感謝の言葉は何度重ねても問題ありません。むしろ49日法要は施主が参列者を「もてなす」場でもあるので、必ず挨拶の「はじめと最後」に口にしましょう。
気をつけること(マナー) 「本来ならばこの後おもてなしの御席をもうけるべきところ、その用意(会食)がない」ということを『お詫び』するのを忘れないようにしましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ 施主として、故人がいない生活に対しての率直な自分の気持ちや寂しさ、サポートしてくれる人の支えがどんなに助けになっているかを自分の言葉でストレートに表現し、感謝に繋げるといいでしょう。

(3)(会食がある場合)法要後の挨拶例文

本日はご多用の中、亡き父(母)のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。おかげをもちまして、無事に四十九日法要の儀を執り行うことができました。

みなさまにおかれましては、あたたかいお心遣いをいただき、あらためてお礼申し上げます。父(母)もきっと安心してくれていることと存じます。

どうぞ今後とも、故人の生前と変わらぬご厚誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます。本日は、ささやかではございますが、忌明けの膳をご用意させていただきました。

お時間のあるかたにおかれましては、どうぞおくつろぎいただき、ごゆっくりお過ごしいただきたいと存じます。

また、これにてお帰りとなるかたにつきましては、ささやかではございますが、心ばかりのものをご用意いたしております。

十分なおもてなしもできず、不行き届きことがございましたこと、どうかお許しください。お荷物になるかとは存じますが、どうぞお持ち帰りくださいますよう、お願い申し上げます。本日は、ありがとうございました。

※PDFダウンロード:「会食がある場合の法要後の挨拶例文

心得とマナー

会食がある場合の法要後の挨拶は、『法要に出席してくれたことへのお礼とこの後の会食の案内』のために行います。

最適な時間配分 2分~2分30秒
タイミング 法要が終了しお坊さんが退席したあと
構成内容
  1. 列席に対しての感謝
  2. 無事に49日法要を終えることができたことへの感謝
  3. 故人の死後から今までの列席者から遺族に対して頂いた気遣いへの感謝
  4. 施主の気持ちや故人の気持ちの代弁
  5. 会食の案内
  6. 参加する人には「この後は会食の席でどうぞおくつろぎください」という声かけをする
  7. 参加しない人には「心ばかりの品(引き出物)を用意しているのでお持ち帰りください」という声かけをする
  8. ありがとうございました、と感謝で締める
心得 これで法要の儀式自体は終わりとなりますので、少し長く挨拶し、自分の気持ちや感謝をよくよく伝えましょう。長くなると暗記では言い忘れが出ることもあるので、紙を読むなど工夫しながら参列者へ『お礼』『会食の案内』を確実に伝えられるようにしましょう。
気をつけること(マナー) 会食に参加しない人がいる場合はこの挨拶で最後の感謝の言葉となるため、会食不参加者の事も配慮し、丁寧なお礼の言葉をここでも盛り込んで伝えましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ 故人の気持ちを代弁し、「法要も終わって、故人も安心していると思う」いった言葉を加えるなど、法要が終わって少し会場の空気が緊張したものから和やかなものになるようにしてみましょう。

例:故人は~といった性格だったので、これでようやくホッとしているのではと思います、など。

(4)会食前の挨拶例文

あらためましてみなさま、本日はお忙しい中、列席いただきまして、誠にありがとうございます。ささやかではございますが、精進落としの膳をご用意いたしました。

お時間の許す限り、父(母)の思い出話などしていただきながら、おくつろぎいただければと存じます。

それではお斎(おとき)の開始にあたりまして、父(母)の○○(故人との関係性)であります〇〇様(献杯を依頼した相手の名前)より、献杯のご挨拶を頂戴したいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

…献杯の挨拶終了後…

○○様(献杯を依頼した相手の名前)、ありがとうございました。それではみなさま、どうぞごゆっくり召し上がりくださいませ。

※PDFダウンロード:「会食前の挨拶例文

心得とマナー

会食前の挨拶は、『列席のお礼と会食でくつろいでほしいという気持ち、献杯の音頭を取ってくれる人の紹介』のために行います。

最適な時間配分 1分30秒
タイミング 法要終了後、全員が会食の席へついたのを確認してから
構成内容
  1. 列席への感謝
  2. 「ささやかではあるが」会食を用意したので、「くつろいでほしい」というもてなしの姿勢を伝える
  3. 献杯の挨拶をしてくれる人がいることとその人の紹介
  4. 献杯の挨拶終了後に「献杯の音頭へのお礼」と「では食事を始めてください」という合図
心得 この会食の席は「くつろいでいただく場である」ことをはっきりと伝え、「献杯の音頭をしてくれる人の紹介」がテンポよくできるようにしましょう。
気をつけること(マナー) 長く話さず、献杯の音頭を取ってくれる人をスムーズに紹介するよう心掛けましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ お礼の言葉には、「ご交誼(こうぎ)を賜った方々に感謝申し上げます。」といった難しい言葉は使わず、「これまで〇〇(故人)に親切にお付き合いいただき、ありがとうございました。」とわかりやすく親しみにある言葉を選ぶとよいでしょう。

(5)会食後の締めの挨拶例文

本日はお集まりいただき本当にありがとうございました。

また、長いお時間お付き合いくださいましたこと、心より感謝申し上げます。

お話は尽きませんが、これ以上お引止めしてしまうのもご迷惑かと思いますので、このあたりでお開きとさせていただきたく存じます。

万事行き届かないところばかりで失礼をいたしましたこと、お許しください。

なにとぞ、これからも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

ささやかではございますが、心ばかりのものをご用意いたしております。

お荷物になるかとは存じますが、どうぞお持ち帰りくださいますよう、お願い申し上げます。

お足元にお気をつけてお帰りください。本日は、ありがとうございました。

※PDFダウンロード:「会食後の締めの挨拶例文

心得とマナー

会食後の締めの挨拶は、『これでお開きとなることを告げ、最後に重ねて感謝を伝える』ために行います。

最適な時間配分 1分30秒~2分以内で
タイミング 会食終了予定時刻になったら(目安として会食は2~3時間)
構成内容
  1. 列席への感謝と長時間付き合っていただいたことへの感謝
  2. これよりお開きとさせていただく、という合図
  3. 不行き届きがあったことへのお詫び
  4. 今後の変わらぬお付き合いのお願い、もしくは遺族としての今後の決意表明とご指導のお願い
  5. 引き出物を持っていただくお願い
  6. 締めの感謝の言葉
心得 列席者の疲れに配慮し、長々と話さないようにしましょう。
また、遠方から来てくれた人や長時間故人のために時間を割いてくれたことへのお礼も忘れないようにしましょう。
気をつけること(マナー) 時間が来たのでお開き、ではなく「これ以上引き留めてしまうのも迷惑なので」と施主側の都合で帰っていただく姿勢で伝えるようにしましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ 今後も変わらないお付き合いをお願いします、という代わりに「今後の遺族としての決意表明」をし、「頑張っていくのでどうぞ見守って下さい」といった内容にするとよいでしょう。

(6)お坊さんにお布施を渡す時の挨拶例文

ここでは、「法要前にご挨拶する場合」「法要後にご挨拶する場合」の2パターンで挨拶礼をご紹介します。

【法要前にご挨拶する場合】

このたびは、お越しいただきありがとうございます。

おかげさまで、父(母)の49日法要を滞りなく終えることができます。

こちらは心ばかりのお布施でございます。どうぞお納めください。

【法要後にご挨拶する場合】

このたびは、お越しいただきありがとうございました。

おかげさまで、父(母)の49日法要を滞りなく終えることができした。

父(母)も喜んでいることと思います。

こちらは心ばかりのお布施でございます。どうぞお納めください。

※PDFダウンロード:「お坊さんにお布施を渡す時の挨拶例文

お坊さんへのご挨拶は紙を読まないように

お坊さんへのご挨拶は短文ですし、心からの気持ちをお伝えする方が大切です。
マナーだけは事前に確認し、実際は紙を読まないで伝えるようにしましょう。

心得とマナー

お坊さんにお布施を渡す時の挨拶は、『来ていただいたこと、故人のために読経してくれたこと(くれること)へのお礼、お布施をお渡しするきっかけ』のために行います。

最適な時間配分 1、2分程度であまりお坊さんを引き留めないように
タイミング 法要前、もしくは法要後
※ゆっくりご挨拶の取れる時間、場面にすることが大切です。
構成内容
  1. 来ていただいたことへのお礼
  2. おかげさまで法要が執り行える、という感謝
  3. マナーに沿って「お納め下さい」とお布施を渡す
心得 ゆっくり時間の取れるときに、故人のために読経して下さることへ心からの感謝を伝えましょう。
お布施を渡すためのご挨拶ともなるので、お布施は切手盆か袱紗(ふくさ)の上に置いて渡すなどお布施の渡し方のマナーも押さえておくようにしましょう。
気をつけること(マナー) お布施は、「支払う」のではなく、お寺に「納める」ものです。
渡す時は「こちらはお布施でございます。どうぞお納めください」と渡すようにしましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ お坊さんは多忙なので、長引かせないようオリジナリティは不要です。
もし別で伝えるとするなら、次の一周忌法要も依頼したい場合に「次の一周忌法要のご相談もさせていただきたいと思いますので、またご連絡させてください」と添えてお見送りするといいでしょう。

お布施の渡し方のマナーやお布施の相場金額については、『法事で包むお布施の相場がわかる!料金から渡し方まで徹底解説』で詳しく解説しています。

わからないことがある場合はあわせてご確認くださいね。

2 【参列者】そのまま使える挨拶例文と押さえておきたい知識とマナー

参列者は、今回参列するのがお通夜や葬儀ではなく『49日の法要』であることを意識して挨拶する必要があります。

次の2つの場面で、そのまま使ってもらえる例文や自分なりの声かけ・挨拶をしたい場合に押さえたい知識とマナーを説明します。

  1. 献杯の挨拶例文
  2. 遺族に声をかけるときの挨拶例文

(1)献杯の挨拶例文

献杯のご指名をいただきました、〇〇(自分の名前)と申します。

〇〇(故人)さんとは、友人(同僚)として大変親しくさせていただいておりました。

ご遺族のみなさまにおかれましては、一か月余り、どんなにつらく悲しい日々を過ごされたことかと、お察し申し上げます。

〇〇(故人)さんとは、共通の趣味で合った〇〇を通じて多くの思い出を重ねてまいりました。

ご家族思いで、よく「(生前の故人の口癖や言葉など)」といって、ご家族の話を嬉しそうにされていたのを思い出します。

突然の別れとなり、私もまだ信じられないような思いではございますが、立派に葬儀から法要までつとめ上げられた〇〇(施主)さんの姿を拝見し、〇〇(故人)さんもご安心なさっているのではと感じています。

〇〇(故人)さん、ご家族のことに心配もあるかもしれませんが、微力ながら私も力になれるよう、努力したいと思っています。

安心してください。

そして〇〇(施主)さん、ご家族ご親族のみなさまが、お元気でお過ごしくださいますよう、心よりお祈り申しあげます。

それでは、〇〇(故人)さんの彼岸の旅立ちに、僭越(せんえつ)ながら献杯(けんぱい)の音頭をとらせていただきます。

みなさま、ご唱和お願いします。

「献杯(けんぱい)」

(唱和・合掌・約1分の黙とうの後)

ありがとうございました。

※PDFダウンロード:「献杯の挨拶例文

心得とマナー

献杯の挨拶は、『献杯の音頭をとる』ために行います。

ご遺族から前もって依頼された場合は、なるべく断らず引き受けるようにしましょう。

最適な時間配分 1分30秒
タイミング 施主による会食前の挨拶のあと紹介を受けたら
構成内容
  1. 自己紹介(故人との関係性)
  2. 法要を終えた遺族へ労をねぎらう言葉がけ
  3. 故人との思い出と自分の故人への思い
  4. 遺族に対しての励ましの言葉、もしくは故人への声かけ
  5. 献杯の唱和のお願い
  6. 献杯の音頭
心得 お祝いごとの席でその場を盛り上げるために交わす乾杯とは違い、故人を偲び敬意を示すための献杯(けんぱい)であることを忘れないようにしましょう。
気をつけること(マナー) 長話や会場の雰囲気を和ませるためのジョークは慎み、故人の人柄や業績に触れ、あくまで献杯のための挨拶に留めましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ 故人との思い出について、具体的なエピソードや会話に触れながら、感謝や人柄について話すと良いでしょう。
献杯とは?

お葬式や法事法要などで用意された食事の席で、故人への敬意を示すためにグラスを差し出す行為のことを『献杯(けんぱい)』といいます。
献杯の音頭に続いて、自分の目線より低い位置へ軽く杯をあげ「献杯」とみんなで静かに唱えたあとは、杯を置き、両手を合わせて合掌と1分間の黙とうを捧げます。
杯を高く上げ、大きな声で唱和して周囲の人とグラスを打ち鳴らし、飲み干して拍手をする乾杯(かんぱい)とは全く意図も作法も違いますので注意しましょう。

(2)遺族に声をかけるときの挨拶例文

〇〇(故人)さんとは、友人(故人と自分の関係性)として親しくさせていただいておりました、○○(自分の名前)と申します。

本日は四十九日の法要にお招きいただきまして、ありがとうございます。

〇〇(故人)さんには、○○の際に大変よくして頂き(故人への生前の感謝を伝える)、いまだに信じられないような気持ちです。

みなさまは、少しは落ちつかれましたか?

まだ大変なこともあるかと思いますが、少しでもお力になれればと思っていますので、元気を出されてくださいね。

このような立派な法要に参加させいただき、〇〇(故人)さんの旅立ちの日に呼んでいただきましたこと、本当にありがとうございます。

※PDFダウンロード:「遺族に声をかけるときの挨拶例文

ご遺族へのお声かけでは紙を読まないように

長々と話すのではなく、軽い挨拶や声かけになりますので、あらかじめマナーを押さえておき、実際は紙を読まないようにしましょう。
遺族に話しかけるタイミングがあれば、例文を参考に自分の心からの言葉をかけられるといいですね。

心得とマナー

遺族への声かけや挨拶は、『遺族への応援の気持ちや法要に呼んでもらったことへの感謝を伝える』ために行います。

最適な時間配分 手短に
タイミング 法要前の会場到着時や会食後引き出物を受け取る時など、施主や遺族と話す機会があった時
構成内容
  1. 自分が故人の関係について軽く自己紹介
  2. 法要に招いていただいたことへの感謝
  3. 故人への感謝や自分の気持ち
  4. ご遺族へのねぎらいの言葉
心得 ご遺族は法要の進行や参列者のもてなしで、当日は大変忙しいスケジュールの中にいます。
無理に挨拶にいって引き留め話しかけるのではなく、話せるタイミングがあれば、その時は手短に感謝を伝える程度にし、押しつけがましく挨拶をしないよう気を付けましょう。
気をつけること(マナー) 葬儀までに使っていた「ご愁傷様です」という言葉を使うのはマナー違反です。
代わりに、「お招きいただきありがとうございます。」と伝えるようにしましょう。
オリジナリティのある挨拶にするコツ 生前故人に自分がよくしてもらったことへの感謝を加え、ご遺族へ何かあれば力になる意思があることを優しく伝えてあげるとよいでしょう。

全宗派
対応

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まとめ

49日は、遺族にとっては忌明けをむかえる区切りの法要となります。

施主は「故人の冥福を祈り、つつがなく参列者をもてなす」、参列者は「故人に敬意を払い、遺族の労をねぎらう」ために、その場にふさわしい挨拶ができることが大切です。

記事を参考に事前に準備を行ってもらえれば、あなたも知識とマナーを押さえたうえで、故人への感謝を心から言葉に込めた、法要の場で適切な挨拶ができるようになっています。

今回ご紹介したことが、法要での挨拶に悩むあなたの力になれば幸いです。