身だしなみは、その人がその場に応じた教養や他人への配慮を持っているかどうかまでも表すといわれています。
施主は正喪服を着ていないといけませんが、「正喪服って何?」と感じる人も多いのではないでしょうか?ですが、施主として、参列者として、そして家族みんながどんな服装をすればいいか中々ネットでは詳しく書かれていません。
そこで今回は、49日の法要で施主・参列者がするべき本当に正しい服装についてお伝えします。
記事でお伝えする通りの服装をすれば、正しい着こなしと服装マナーで、胸を張って49日法要を執り行い、滞りなく法要を終えて故人の魂を送り出すことができます。
また参列にあたっても、誰に失礼を働くこともなく、心から冥福をお祈りすることができますよ。
目次
全宗派
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1 49日の正しい服装│大人(男・女)・学生・幼児
喪服には「格式」があり、立場によってどの格式の服装にすればいいのか変わります。施主側と参列者、子どもから大人、性別ごとでの正しい服装を詳しくお伝えします。
施主側
施主側は『正喪服』を着用しなければいけません。
大人・男性の正喪服
和装の場合は、『羽織は黒の羽二重背中心、染め抜きが五カ所ある紋付きのもの』を着用。
他にも、
- 長着
- 半襟
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 帯
- 袴(はかま)
- 足袋
など様々なものを揃える必要があります。
和装にする場合、知識がない人は、着付けを手伝ってくれる人や着物など和装のマナー知識に詳しい人に指導を受けるか、よく確認しましょう。
洋装の場合は、『黒のモーニングコート』を着用します。シャツ以外の次のものは、黒で統一。
- ネクタイ
- ベルト
- 靴下
- 革靴
普段から着物を着ることに慣れていない人は、洋装にしておくことをオススメします。
大人・女性の正喪服
和装の場合は、『黒無地で、染め抜きが五カ所ある紋付の着物と黒帯』を着用。
男性同様、和装にする場合は、和装にする場合、知識がない人は、着付けを手伝ってくれる人や着物など和装のマナー知識に詳しい人に指導を受けるか、よく確認しましょう。
洋装の場合は、『黒色で光沢感のない無地のスーツかワンピース』を着用。
- ストッキングは黒無地
- スカートの丈はひざが隠れる長さ
という点に注意しましょう。
学生(小学生から高校生まで)の正喪服
小学生から高校生までは、制服のある学校に通っているなら、『学生服』を着用しておけば大丈夫。
仮に指定の制服でネクタイが赤色だったり、リボンがピンクだったりするケースもありますが、特にダークカラーに付け替える必要はありません。
靴は、学校指定のスニーカーか、ローファーを履きましょう。
「うちの子の学校は制服がないけど、どうしたらいいのかしら…」と、制服がなく困った場合は、次の着こなしで大丈夫です。
- 白色のポロシャツかワイシャツ
- 黒か紺色のズボン
- ダーク系の色の靴
- 白や淡い色のブラウス、ワイシャツ
- 丈が長めの黒か紺のスカート
小学校入学前の幼児さんの正喪服
保育園や幼稚園に通っている場合でも、無理にスモックや指定のブレザーを着る必要はありません。
女の子なら黒色や紺色など大人しい色合い・デザインのワンピースがよいです。
男の子は、黒のズボンに黒、もしくは白のシャツかポロシャツなどを着せましょう。
もちろん、幼児さん用のフォーマルウェア、礼服なども売られていますので、そちらを着せても問題ありません。
華やかにならないようにだけ注意すれば大丈夫ですよ。
参列者側
参列者側は『準喪服』。
施主側よりも格式の高い喪服を着るのはマナー違反ですので注意しましょう。
大人・男性の準喪服
男性は黒い礼服用スーツを着用しましょう。
上着がシングルかダブルかは特に気にする必要はありません。
注意してほしいのは、スーツ・ネクタイ・靴下・ベルト・革靴は黒色で統一することです。
大人・女性の準喪服
女性は黒色のスーツか、礼服用のワンピースを着用。ストッキング、パンプス、カバンは黒色で統一するのが好ましいです。
見落としがちですが、パンプスは「ヒールが高すぎず先端が尖りすぎないもの」を選ぶよう気を付けましょう。
学生(小学生から高校生まで)の準喪服
小学生から高校生までの場合は、施主側の学生と同様『制服』か、制服が無い場合は『大人しい普段着』を着用しましょう。
小学校入学前の幼児さんの準喪服
小学校入学前の幼児さんも、服装は施主側の幼児さんと同様で、大人しいデザインの普段着を着せてあげましょう。
女の子なら黒色や紺色など大人しい色合い・デザインのワンピースがよいです。
男の子は、黒のズボンに黒、もしくは白のシャツかポロシャツなどを着せましょう。
無理にフォーマルウェアを購入する必要はありませんが、華やかにならないようにだけ注意しましょう。
2 どうしても正装が難しい場合に最低限許される服装
学生や幼児さんは問題なく正装ができても、大人の場合は急な用事や予定が狂うなど、様々なことが原因で、正装が用意できないこともありますよね。
そんな時は、マナーの範囲内で最低限許される服装を身に付ける必要がありますので、施主側と参列者とで詳しくお伝えします。
施主側
施主側で正喪服の準備ができない場合は、一つ下の『準喪服』の装いまでなら大丈夫。
男性の場合は、黒い礼服用スーツで、スーツ・ネクタイ・靴下・ベルト・革靴は黒色で統一。
女性の場合は礼服用のワンピース、ストッキング、パンプス、カバンは黒色で統一しておくことで、正喪服の代わりとして扱われます。
施主側の喪服の格式が下がるため、参列者宛の案内状には『平服でお越しください』と必ず添えるのを忘れないでくださいね。
参列者側
参列者側で喪服・礼服の準備がどうしても間に合わない場合は、普段着用しているリクルートスーツや普段着のなかからなるべく質素で光沢がないものを選びましょう。
男性の場合は、紺色かダークグレーの色合いのスーツを着てください。
スーツもない、という場合は黒のズボンに白のワイシャツかポロシャツ、カジュアルすぎない黒のジャケットを羽織りましょう。
女性の場合は、普段着の中でも体のラインが出ないシンプルなデザインで、紺色かダークグレーで光沢のない色味のワンピースを着用し、黒いストッキングを履きましょう。
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3 夏・冬で気を付けておきたい服装のマナー
ここまで『正しいこと』についてお伝えしましたが、知らないうちにマナー違反してしまいやすい夏と冬での服装について、気を付けたいことを2点ご紹介します。
(1)夏場の法事│暑さ対策のマナー
夏場はどんなに冷房をきかせても人が集まるとどうしても暑いですよね。ですが、法要の場では次のことはマナー違反になりますので、やめましょう。
- 暑いので上着を脱ぐ
- 袖の長さの短い服を着用する
- 腕まくりをする
冬場でも夏場でも、肌の露出を避け、上着を着ている必要があるんです。
もし、「暑さに弱い…」と心配になる場合は、通気性の良い素材を選ぶなど工夫をしておくことをオススメします。
(2)冬場の法事│コートのマナー
冬場は寒いので、会場へ行くまでに施主側も参列者もコートを着用します。このコートでマナー違反になってしまうのは次の2点です。
- コートの素材に毛皮など動物の死を連想させる素材が使われている+
- 式場の中でもコートを着用する
コートは毛皮製品を避け、会場についたら外でコートを脱ぐようにしましょう。
4 もしも準備する服装がなかったらレンタルサービスを活用しよう
「正装をしたいのに用意できない!」そんなときに便利なのがレンタルサービスです。インターネットから依頼すると、最短で当日中に自宅に上着から靴までフルセットで届きますし、法要の知識を持った方からのアドバイスも受けられるので「服の心配」は確実になくなります。
【施主側男性の正喪服の場合】
【施主側女性の正喪服の場合】
【参列者側男性準喪服の場合】
【参列者側女性準喪服の場合】
【男の子の幼児さんの場合】
【女の子の幼児さんの場合】
まとめ
49日法要の服装は、喪服の格式を知ってマナー違反にならないよう注意することが大切。
施主側の正装は『正喪服』、参列者側の正装は『準喪服』。学生さんは、学校指定の制服を着れば間違いありません。幼児さんは、普段着でもマナー違反ではありませんので、落ち着いた色味の服を着せてあげましょう。
もしも用意できない!と困ったら、なるべく早い段階でレンタルサービスの利用を決めると安心です。
この記事が、49日法要に着る服装で迷うあなたの役に立てば幸いです。