「一周忌に呼ばれたけど初めてだからどう参加していいかわからない!」「初めて一周忌を行うけれど、今まで全部親に任せていたから右も左もわからない…どうしよう…。」
まさに今このようなお悩みを抱えていませんか?
一周忌は法要の中でも四十九日の次に重要度が高く、参列者も多いため、遺族側・参列者側の両方ともマナーを押さえることが大切です。
当日の流れや参加方法、マナーを一緒に押さえれば、恥ずかしい思いをすることもなくなるでしょう。実際に一周忌でマナー違反があると、恥をかくだけでなくその後の人間関係が崩れる危険性もあります。
一周忌の全体像を把握して、必要なものを事前に用意しておけば安心です。
そこで今回は、一周忌の全体像や押さえておきたい基本ポイント、遺族側・参列者側に必要な一周忌のマナーなど、初めての一周忌でも困らなくなる情報をすべて紹介します。
この記事を読んで実践していただければ、一周忌の概要から注意点・マナーを押さえられるので、安心して開催・参列できるようになります。ぜひ最後までお読みください。
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一周忌とは?7つのポイントを解説!
一周忌とは、「故人が亡くなってから1ヵ月前から1年後」に実施する法要です。
法要の中でも四十九日に次いで重要度が高いため、マナーなどを気にする方も多いですが、基本の7つのポイントを押さえておけば安心して参加できます。
1)命日の1年後に行う法要。日程は1ヶ月前から命日まで
2)お布施の相場は3万円~5万円
3)遺族・親族・故人の親しかった友人が参列する
4)一周忌で喪が明けるので重要視されている
5)斎場・ホテル・お寺・自宅で行う
6)納骨(四十九日でしていない場合)
7)一周忌の喪中にやってはいけないこと
1)命日の1年後に行う法要。日程は1ヶ月前から命日まで
一周忌は命日の1年後に行い、日程は命日の1ヶ月前から命日までの間を選択します。
※「亡くなった日」のことを「命日(めいにち)」と呼びます。
命日に法要を行えない場合は前倒しが可能ですが、命日より後に実施するのはマナー違反とされているため、遅くても命日に実施します。
例えば、2020年の6月1日(月)が命日の場合、一周忌は2021年の6月1日(火)になります。このように命日が平日の場合は、参列しやすいように直前の土日に行うのが一般的であり、1ヶ月前から命日までに行います。
一周忌の開催日をいつにすれば良いか分からない方も多いでしょう。もし開催日の決め方に不安がある場合は、葬テラスの『法要の日取り計算表』を使ってみるのがオススメです。
命日を入力するだけで今後の法要を表示します。オススメの前倒し日程も表示されるので、日程を決めるときに便利です。ぜひ活用してみてください。
2)お布施の相場は3万円~5万円
法要の際は、僧侶に読経などをしてもらうため、遺族は僧侶にお布施を渡します。
一周忌法要の場合の、お布施の相場は3万円~5万円です。ただし、あくまでも目安なので地域の慣習・菩提寺との関係によって変わってきます。
【お布施の相場】
読経料 | 30,000円~50,000円程 |
---|---|
御車料 | 5,000円~10,000円程 (車を手配し迎えにいく場合や、僧侶のお寺で法要する場合は不要。) |
御膳料 | 5,000円~10,000円程 (僧侶が会食に参加しない場合に渡す。参加する場合は不要。) |
3)遺族・親族・故人の親しかった友人が参列する
一周忌は、亡くなってから時間が経過していないこともあり、故人の親族、故人と親しかった友人が参列します。これはもともと法要は故人をしのび供養する機会でもあるからです。
ただし、必ず招かないといけないわけではありません。親族が遠方である場合や高齢で参列するのが負担になる場合は、家族のみで行うケースもあります。
4)一周忌で喪が明けるので重要視されている
近親者が亡くなった場合、一定期間人の死を悼み、身を慎む「喪に服す」期間があります。この期間を「喪中」と呼び、命日から1年後に行う一周忌で喪が明けます。
喪に服す期間は故人との血縁の深さによって変わり、もっとも長いのが13ヶ月です。
一周忌では12ヶ月しか経っていませんが、亡くなった月も1ヶ月として数えるため、一周忌が喪明けとして考えられています。
故人との血縁関係 | 喪に服す期間 |
---|---|
配偶者、父母 | 12~13ヶ月 |
子ども | 3~12ヶ月 |
兄弟姉妹 | 3~6ヶ月 |
祖父母 | 3~6ヶ月 |
5)斎場・ホテル・お寺・自宅で行う
一周忌を開催する場所は、斎場やホテル、お寺、自宅で行い、参列者の人数などに合わせて会場の規模を決めます。
基本的に一周忌の参列者は、以後に行われる回忌法要よりも人数が多くなる傾向があるため、斎場やホテルなどで行うケースが多いですが、事情があり家族だけで行う場合は自宅が会場になります。
6)納骨(四十九日でしていない場合)
葬儀後、多くの方は四十九日に納骨を行いますが、四十九日でお墓を立てていない場合は一周忌のタイミングで納骨を行います。
四十九日には間に合わなかったお墓の建立も、一周忌までにはできるだろうと思われる親族も多いので、一周忌には納骨を済ませましょう。
7)一周忌の喪中にやってはいけないこと
喪中は故人をしのぶ期間であるため、遺族はお祝い事を控えるのがマナーです。代表的なものは以下の通りです。
・年賀状
(事前に喪中はがきを送っておく)
・新年のお祝い
・結婚式への出席
(自分の結婚式の場合は、喪が明けてからの方が望ましい)
【遺族側】一周忌で押さえておきたいポイント
一周忌を執り行う遺族側には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここからは「必須項目」と「準備物」に分けてまとめているので参考にしてください。
【必ずやるべきこと】
・日程の決定・開催場所の手配(2ヶ月前まで)
・会食の手配(1ヶ月前まで)
・僧侶の手配(2ヶ月前まで)
・参列者へ連絡
【準備物】
・服装は正式喪服
・お布施の準備
・引き出物の準備
遺族側の必須項目
一周忌が近づいてくると執り行うために必ずやっておかなければならない準備があります。余裕を持って行うためには準備期間に2~3ヶ月かかると考えておくと良いでしょう。
この必須項目を押さえておくことで、安心して一周忌当日を迎えることができます。
日程の決定・開催場所の手配(2ヶ月前まで)
一周忌の日程は、親族も招くため都合をつけやすいように命日前の土日に行うことが多いです。
一周忌の会場は、参列者が多く斎場・ホテル・お寺で行う場合は少なくとも2ヶ月前までなど早めに連絡をしておきましょう。20人前後の会場から100人以上も収容できる会場もあります。会場の許容人数だけでなく、参列者がアクセスしやすい会場を選ぶと良いでしょう。
斎場・ホテルの場合、会食もセットで手配できることがほとんどで、準備などもお願いできるのでオススメです。セットになっている場合は会食費用もチェックしておきましょう。相場は一人5,000円~10,000円前後なので会場選びの参考にしてください。
斎場で法要を行う場合は会場費が必要になり、相場は以下の通りです。
~10名 | 40,000円程度 |
---|---|
~20名 | 60,000円程度 |
~30名 | 80,000円程度 |
~50名 | 120,000円程度 |
※上記費用相場は、4社(仲介業者1社、大手葬儀会社1社、斎場1社、ホテル1社)を調査し算出しております。
自宅で行う場合は会場を押さえる必要はありません。誰が来ても良いように、綺麗に片付けだけはしておきましょう。
会食の手配(2ヶ月前まで)
一周忌では会食の準備も必要なので、お寺や自宅で行う場合、法要に対応している飲食店などに依頼します。予約が埋まってしまう可能性も考えて、2ヶ月ほどの余裕を持って依頼しておくと良いでしょう。
この時期だと、正確な人数は把握できていないので、大まかな人数を伝えておき、人数が確定次第連絡をします。
斎場・ホテルを利用する場合は、提携している業者を利用すると人数調整をしやすいだけでなく、食事を運び込む設営なども任せられるのでオススメです。
僧侶の手配(2ヶ月前まで)
会場をどこにするか決めるタイミング(2ヶ月前まで)で、僧侶の手配も済ませてしまいましょう。ただし、一周忌の場合は初めて僧侶に依頼するケースも少なくありません。
初めて僧侶を手配する場合、事情があった菩提寺に依頼しにくい場合は、「僧侶手配サービス」を利用するのがオススメです。
葬テラスの僧侶手配サービスであれば、全宗派に対応しており、お布施が一律です。また、菩提寺に入る必要なく、他にも気を遣わなくて済むためストレスなく法要を行えるでしょう。
参列者へ連絡(1ヶ月前まで)
一周忌では親族と故人の親しかった友人を招待します。参列者側の都合もあるので、日程と会場が決まったら、なるべく早く(1ヶ月前まで)に案内状を手配します。
基本的には出欠を確認できるように往復はがきを利用します。ただし、事情があって近い親族のみで行う場合は、電話での連絡でも構いません。
案内状の例文は以下の通りです。(基本的に縦書きで、句読点は使いません)
【案内状サンプル】
・頭語+季節の挨拶
例)拝啓 〇〇の候 皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。・法要の案内
例)このたび 左記日程にて亡父 〇〇〇〇(故人のフルネーム)の一周忌法要を営むこととなりました。・法要出席のお願い+結語
例)つきましてはご多忙中誠に恐縮ではございますが ぜひともご臨席賜りたくご案内申し上げます。敬具
・法要の日程・場所・連絡先
・返信の依頼・返信期限例)お手数ですが 〇月〇日までに同封のはがきにて出席の有無をご一報いただきますようお願い申し上げます。
・施主氏名
遺族側の準備物
法要の各手配が済んだら、法要当日に必要なものの準備をしましょう。
当日までに用意すれば問題ありませんが、ものによっては手配に時間がかかることもあるので注意してください。
服装は正式喪服
遺族側が一周忌に参加するときは、喪服・礼服の中でも格式が高い「正式喪服」を着用します。故人が亡くなってから1年あるので、事前に準備しておきましょう。また、一周忌を含む法要では数珠も用意します。
また、どうしても用意できない場合、わざわざ喪服を買いたくないという方は「レンタルを利用する」という手段もあります。レンタルであれば一周忌に必要なモノ(数珠、靴、靴下など)もそろって貸してくれるのでオススメです。
【数珠】
お布施の準備
お布施を準備するときは、お金をそのまま渡すわけではないので「奉書紙」に包むのが一般的です。奉書紙がない場合は、白の無地の封筒を利用し「御布施」と記入するか、お布施用の封筒を利用します。
僧侶に渡すときは丸いお盆にのせて渡すのがマナーです。
引き出物の準備
一周忌当日は参列者から香典をいただくので、そのお返しとして「引き出物」を渡します。相場は2,000円~5,000円前後であり、実用的なタオルなどの日用品や日持ちする食品が選ばれることが多いです。
※香典の金額は参列者によって変わりますが、香典の金額に関係なく同じ引き出物を渡してもマナー違反にはなりません。
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【参列者側】一周忌で押さえておきたいマナー
一周忌は開催するよりも、招待されて参列する機会も多いでしょう。参列する場合にもマナーなど押さえておきたいポイントがあるのでまとめました。
【必ずやるべきこと】
・出欠の連絡は必ず済ませる
・服装は略礼服
【準備物】
・故人との関係性に適した香典を用意する
・お供え物を準備する
参列者側の必須項目
参列者側の必ず押さえておきたいポイントを知っておくで、不安な思いや恥ずかしい思いをすることなく、一周忌に参列できるでしょう。特に必須項目は、遺族側に大きな影響を与えるため必ず実施しなければなりません。
出欠の連絡は必ず済ませる
案内状が送られてきた場合は、届いてから早めに返信するようにしましょう。
施主側は会場や会食の調整、引き出物の手配をする時間がかかるため、案内状に記載された返信期限までに必ず返信します。
もし一周忌当日の予定が分からない場合は、電話などで連絡をしておくと良いでしょう。
服装は略礼服
参列者は遺族側よりも格式が低い服装をするのがマナーです。遺族側は正式喪服を着用するので、参列者側は「略礼服」を着用します。
案内状に「平服でお越しください。」と記載があったとしても、私服ではなく略礼服を着用するのがマナーです。もし略礼服を用意できない場合は「レンタルを利用する」という手段もオススメです。
参列者側の準備物
参列者側で用意するものは「香典」と「お供え物」です。ここからは詳しく紹介するので参考にしてみてください。
故人との関係性に適した香典を用意する
参列者は香典を用意しますが、その金額は故人との関係性によって異なります。また会食の有無によっても変わるので注意しましょう。
一周忌の香典の目安は以下の通りです。
祖父母・親・兄弟姉妹・親戚 | 会食なし:10,000円~ 会食あり:10,000~30,000円 |
---|---|
職場関係・知人・友人 | 会食なし:5,000円~ 会食あり:10,000円 |
一周忌では「御仏前(御沸前)」と書かれた香典袋を使い、表の下半分に包んだ方の名前を記載します。また、香典袋はそのまま持ち運ぶのではなく「袱紗(ふくさ)」に包むのがマナーです。弔事では寒色系の袱紗を使います。
お供え物を準備する
一周忌法要では、お供え物として生花、果物や缶詰の盛物、ロウソクや線香、日持ちするお菓子類などを贈ります。お供え物の相場はまちまちですが3,000円~10,000円前後が一般的です。
ただし、高価なものだと遺族に余計な負担をかけさせてしまうので注意しましょう。
基本的には故人と血縁関係がある親戚は5,000円~10,000円程度になり、故人・故人の遺族と親しい間柄であるほど、「負担を軽くしたい」という配慮で相場が高くなる傾向があります。
今後も遺族側と密接な繋がりを持つと考えにくい方は相場は低くなり、3,000円~5,000円程度になります。
お供え物には、のし紙(蓮柄なし)を用意し、水引下部中央にお供え物をする人の名前を縦書きフルネームで入れます。
一周忌当日の流れ
一周忌当日の流れは次の通りです。
1.僧侶の入場
2.施主の挨拶
3.読経・お焼香・法話
4.お墓参り
5.会食
6.施主の挨拶
1.僧侶の入場
席順は故人との血縁が近い方から前に座っていきます。僧侶が会場に入場したときに参列者は数珠を手に両手を合わせて挨拶し、着席すると法要が始まります。
遺族側 | 招待者を迎えつつ、僧侶を出迎えます。僧侶に挨拶をするタイミングでお布施を渡します。 |
---|---|
参列者側 | 会場の受付で香典とお供え物を渡します。香典を渡すときには一言「本日はお招き頂き、ありがとうございます。」など、一声かけておきましょう。 |
2.施主の挨拶
法要の開始時間になると、施主が挨拶をして始まります。施主の挨拶の内容は以下の通りです。
・一周忌法要を開式する旨
・僧侶の紹介
・僧侶におつとめをお願い
3.読経・お焼香・法話
僧侶がお経を読み、参列者でお焼香を行います。続いて、僧侶による法話があります。お焼香は会場の前側に座っている方から順番に行います。
4.お墓参り
法要が一段落すると遺族・参列者でお墓参りをします。ただし、お墓が遠方にある場合は無理して行う必要はありません。
5.会食
お墓参りが済んだ後は、参列者で会食をします。会食には故人のことを語り、偲ぶ役割があります。
遺族側は引き出物は会食が終わる直前に渡すか、帰るときに手渡しします。いずれの方法でも「本日は亡き〇〇の一周忌にご参加いただきまして、ありがとうございます。」などとお礼を伝えながら渡しましょう。参列者の人数が多い場合は、あらかじめ会場の各席に引き出物を置いても大丈夫です。
6.施主の挨拶
最後に施主が挨拶して法要の終了となります。挨拶は法要に参列したお礼を述べ、なるべく簡潔な内容に済ませます。
一周忌後にある法要
一周忌前後にも法要はいくつかあります。しっかりと法要を取り仕切るためにも、前後の法要を押さえておきましょう。
四十九日 | 亡くなってから49日目の法要。主に葬儀に参加した方を招くことが多い。 |
---|---|
初盆 | 亡くなってから最初に迎えるお盆です。お盆と四十九日の期間が重なる場合は翌年に持ち越しになる。 |
三回忌 | 2回目の命日に行う法事。親族以外にも故人の友人・知人を招くことが多いとされている。 |
まとめ
一周忌は故人が亡くなってから1年後に行う法要であり、喪が明けるタイミングなので重要度が高いとされています。一周忌がいつか分からない場合は、命日を入力するだけで日程が分かる葬テラスの『法要の日取り計算表』を活用するのがオススメです。
遺族側の場合は、準備に2~3ヶ月ほどかかることを想定して準備を行いましょう。参列者側の場合は、服装や当日必要なものなどを忘れずに用意することが大切です。
一周忌の内容やマナーを押さえて、滞りなく一周忌を行いましょう。
遺族側・参列者側に分けてチェックリストを使って、事前に必要なものを確認してみてください。
【遺族側】
(1)日程を決める | はい・いいえ |
---|---|
(2)開催場所を手配する | はい・いいえ |
(3)僧侶を手配する | はい・いいえ |
(4)会食を手配する | はい・いいえ |
(5)参列者へ連絡する | はい・いいえ |
(6)喪服(正式喪服)を用意する | はい・いいえ |
(7)お布施を用意する | はい・いいえ |
(8)引き出物を用意する | はい・いいえ |
【参列者側】
チェック項目 | チェック |
---|---|
(1)出欠の連絡をする | はい・いいえ |
(2)礼服(略礼服)を用意する | はい・いいえ |
(3)香典を用意する | はい・いいえ |
(4)お供え物を準備する | はい・いいえ |