「49日に供えるお餅…何か供え方に決まりはあるの?正しいお供えの仕方って?」あなたもこんな風に悩んでいませんか?
宗派によって供え方は大きく2つあり、お伝えする通りにすれば供え方に困ることはありません。
ですが、お餅はお供えしたあと、「法要後」にどう扱ったらいいのかを知っておかないと、法要当日に慌ててしまいます。
そこでこの記事では、49日にお供えする餅の目的から宗派別の供え方、そして法要後の取り扱いまで全てをご紹介します。
最後まで読んでいただければ、49日に供えるお餅に関して困ることは一切なくなります。
目次
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1 49日に餅をお供えする目的とは?
49日にお餅をお供えすることには、「故人の極楽浄土への旅立ちを祝う」「あの世で故人を支える追善供養」「この世から離れた故人へ気持ちを届ける」という3つの目的があります。
古くからお餅は「人の気持ちが宿る特別な力を持つもの」とされていて、特に49日忌に供える餅は「人間の骨と血肉を表し肉体を失った故人の手助けをする」と考えられているためです。
故人がこの世を旅立つ「49日の法要」には、そういった目的から餅は絶対に欠かせません。
2 宗派別!最適な餅の供え方2選【画像解説】
供え方は宗派ごとで異なり、大きくわけて2種類の供え方がありますので、それぞれを画像つきで詳しく解説します。
天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗│傘餅
「天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗」では、傘餅(かさもち)という供え方をします。
小さな丸い餅を49個積み、最後に故人を表す大きな餅を乗せますが、その様子が傘のように見えることから、傘餅(かさもち)、または重ね餅と呼ばれます。
傘餅(重ね餅)の供え方手順
1.小さく丸めたお餅を7個、写真のように円形に並べます。
2.上へ7段乗せると、合計で49個となり、49日を意味するお餅ができます。
3.最後に「のし餅」と呼ばれる円形でやや平べったい大きな餅を乗せます。のし餅は故人を意味しています。倒れないようバランスよく積み終わったら、完成です。
- 法要当日、開始前に作成し、供えましょう。
- お盆の上に白い半紙を敷き、その上に置いて祭壇前に供えましょう。
法要後は人型に切る
一番上に乗せた「のし餅」は、法要終盤・法要後に「人の形」に切り分けます。
お寺や宗派によって、お坊さんが切り分けるか、ご遺族で切り分けるか異なります。
もし自分たちで切る必要がある場合は次の図を参考に、切り分けられるようよく見ておいてください。
浄土宗・浄土真宗│供笥に乗せる
「浄土宗・浄土真宗」では、供笥(くげ)というお供え台にお餅を重ねて乗せ置く、という供え方をします。
供笥(くげ)とは次の画像のような八角形の供え台で、左右に1つずつ置いて1セットとなります。
供笥(くげ)での供え方手順
1. 供笥(くげ)の底に半紙を引き、餅が貼り付かないようにします。
2.半紙の上に餅を置きます。お持ちの数に決まりはありませんが、2段~3段が一般的です。
3.法要前は中陰壇、法要後は仏壇に左右で対になるように供えます。
- お供えする時は、「ご本尊」が、供笥(くげ)やお餅で隠れることのないように供えましょう。
- 仏壇のサイズなどでどうしても場所がない場合は、中陰壇・仏壇の前に供物台を置いて、その上に供えましょう。
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3 購入先は「和菓子屋」か「通販」がオススメ
お供えのお水を毎朝新しい新鮮なものに入れ替えるように、お餅もつきたての新しいものの方が、お供えとして適しています。
また、スーパーではつきたてのお餅が買えないので、お餅が硬いとうまくお供えできません。
和菓子屋さんや通販ならつきたての柔らかい状態で法要直前に手元に届くので、お供えにあたっても困ることがなくなります。
和菓子屋
近所の和菓子屋さんがあるなら、「49日で供えるお餅を買いたいんですが…」と注文すれば、法要にぴったりのお餅を用意してもらうことが可能です。
傘餅を注文する場合
「傘餅にしたいので小さい丸餅49個とのし餅になる大きいお餅を1つ下さい」と注文しましょう。
供笥(くげ)用のお餅を注文する場合
和菓子屋さんによっては、その土地にあった供え方・法要後の切り分け方の説明書を一緒に渡してくれる場合もあります。
和菓子屋さんにごとに対応可否が異なるので事前によく確認しましょう。
通販
通販なら、店舗で購入するときと違って重いお餅を持ち帰る大変さがありません。
購入する時は、前日の夜か当日の朝につきたての柔らかいお餅が届くよう、配送日時に注意して購入しましょう。
傘餅を注文する場合
傘餅なら下記の商品がどのネットショップでも1番人気です。
供笥のお餅は、「白色の生もち」で「脱酸素剤」が入った商品を選べば、柔らかい状態で届きます。
次の商品はお値段もお手頃でオススメです。
4 宗派に関わらず法要後にお餅は皆でわけあって食べるのが一般的
傘餅の場合は、人の形に切り分けたのし餅の部分を、ご遺族や列席者でわけて食べます。
地域によっては、「腰が悪い人は切り分けた腰の部分を食べると良い」と言われたりもします。
傘餅・供笥(くげ)用のお餅どちらも、食べきれず残ったものは、「お寺に納める」「屋根の上へ投げて鬼が近寄ってくるのを払う」といった方法が取られます。
地域や宗派・お寺さんの考え方で若干異なるので、ご住職に事前に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
49日にお供えするお餅は、宗派によって「傘餅にする」「供笥(くげ)に飾る」の2つの供え方があり、法要後はどちらの場合でもご遺族・列席者でお餅をわけて食べあい、お互いの健康を祈願します。
お伝えしたお餅に関する知識を押さえていただければ、当日も慌てることはありません。
この記事が49日法要でお供えするお餅について「よくわからない」と悩むあなたの力になれば幸いです。