もくれんです。ご無沙汰しております。
8月に入るとお盆のシーズンに入り、ブログから遠ざかってました。

ようやく落ち着き、夏を感じようと思ってましたが、お盆中からずっと天気が悪いですね。
また夏らしい気候が戻るのを楽しみにしてます!

今日は、来年のための“お盆”の話。

お仕事に出られている皆さんは、夏季休暇を取られ、ゆっくりされていたかと思います。
今年も帰省できた方、できなかった方、色々かと思います。

この、お盆休みですが、かなり昔からあるようです。

江戸時代には既に定着していた連休のようです。明治以降も1872年までは旧暦7月14日から16日までを3連休として、それ以降に新暦8月の連休となったようです。
お盆休みといえば、今やレジャーのイメージが強くなりました。旅行やキャンプに出掛けていた方も多かったと思います。今年は特に、感染者の増加に加えて天気が悪かったので、ほとんど出掛けなかった方も多いのではないでしょうか。

でも、ご安心を。それでいいんです!出掛けなくても!

そもそも、お盆休みとは、先祖の霊が年に1回、あちらの世界から帰ってこられる時期なので、お迎えをして一緒に過ごす期間なのです。

“先祖の霊が帰ってこられるので、お家で過ごすために国が与えてくれた休暇“なんですよね。

「いやいや、昔からずっと出掛けてるよ!」というアナタ。
ご両親や祖父母が留守番やお仏壇の世話をしてくれていたお陰で、出掛けることができていたのです。

来年からは、ご家族に感謝してから出掛けてみてはいかがでしょうか。

地域や宗派、家によっても色々順番があると思いますが、お墓参りして、お坊さんに読経して頂いてから、迎え火を焚き、「玄関はこちらですよ〜」と迎え入れる準備されます。

知り合いの方(50代女性、うちのお寺と違う宗派)のお話なんですが、お盆に帰ってこられている期間は、お仏壇にご先祖さまのご飯の支度をされているそう。お膳(お仏膳)と呼ばれる、高台と5つのお椀に一汁三菜を盛り、供え、同じものを自分たちも頂かれるようです。これを朝・昼・おやつ・晩と1日4回。4食分の準備があり、お盆中は出掛けたことがない、と仰ってました。
お寺からお参りさせて頂く日は、お膳の準備をお願いします。とお伝えしていますので、その日は作られるのですが、朝・昼・晩と作られている方は、ご先祖さんも喜ばれて素晴らしいな〜と思いました!

お盆の法要の後に、お膳を朝・昼・晩作られている方いますか?と聞いた所、5、6軒はやはり家の伝統でされている様でした。
素晴らしい事ですよね!

ご先祖さんとこれだけ長く過ごせるという時間は、とても有り難いことですし、自分自身の命の繋がりを再確認し、敬う期間なので、良い時間が過ごせたと思って頂けると、こちらも嬉しく思います。

今年のお盆は特に「大雨で出掛けられない分、ご先祖さんと長く過ごせます。どうぞごゆっくり。」とお話して、1軒1軒を後にしました。

お盆休みとは、レジャーも大事ではあるんですが、先祖を敬う期間であるということを忘れてはいけないと思います。

お盆中に、港町で撮った1枚。

お盆休み